フェルマーの料理

10月期の金曜ドラマ枠で、高橋文哉と志尊淳がW主演を務める『フェルマーの料理』(TBS系)が放送されることが決定した。


■「料理×数学」の青春ストーリー

同作は、数学者を志すもその道を挫折した天才数学少年・北田岳(きただ・がく)と、謎多きカリスマシェフ・朝倉海あさくら・かい)が出会い、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく。

海が経営する新進気鋭の超一流レストラン「K」で、世界中から集まった実力あるシェフたちと切磋琢磨し、誰も到達していない“料理の真理の扉”を開くべく、「料理×数学」で前人未到の世界に挑む、若きプロフェッショナルたちの青春ストーリーだ。

原作は『月刊少年マガジン』(講談社)で連載中の小林有吾氏による同名漫画。現在3巻まで刊行されており、作中に登場する料理がファンによって再現されるなど人気の作品である。


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■W主演に抜擢されたのは

天才数学少年の岳を演じるのは、GP帯ドラマ初主演となる高橋。数々の話題作へ出演してきた高橋が、この秋主演として金曜ドラマ枠に戻ってくる。

高橋は高校時代に調理師免許を取得しており、本格的な料理姿を見せるのは同作が初めて。その料理の腕前も注目だ。

謎多きカリスマシェフの海を演じるのは、ドラマ・映画・舞台とマルチに活躍し、最近では連続テレビ小説らんまん』(NHK総合)での好演が光った志尊。TBSドラマへの出演は『Heaven?~ご苦楽レストラン~』以来4年ぶりで、TBSドラマ初主演となる。

本格的な料理は初挑戦となる志尊が、怪しげな雰囲気を纏った海をどう魅せるか。


■高橋と志尊の役柄は

高橋と志尊の役柄を紹介する。

高橋が演じる北田岳(きただがく)は、幼い頃から数学に魅了され、数学に人生を捧げてきた数学少年。裕福な家庭ではなかったものの、学業、とくに数学では優秀な成績を収め、数学者になることを目指し、特待生として名門校に通っていた。

しかし、高校3年生で挑んだ数学オリンピック選考会でライバルの圧倒的な実力を目の当たりにし、数学者の道を挫折。そんなときに謎のカリスマシェフ・朝倉海と出会い、料理の才能を見出される。

志尊が演じる朝倉海あさくらかい)は、若き料理界のカリスマで、東京にある2つ星レストラン「K」オーナーシェフ。幼い頃から料理人になるべく育てられ、史上最年少で星を獲得した。

岳の才能に目をつけ、料理の世界に導き、凄まじいスピードで成長させていく。一方で、謎めいた意味ありげな発言も目立つ。岳の才能を利用し、成し遂げたい企みがあるようで…。

■「料理とお芝居を結びつけたい」

北田岳を演じる高橋からコメントが到着している。

―――出演が決まった意気込みを。

高橋:料理とお芝居を結びつけたいとずっと思っていたので、お話をいただいたときは本当にうれしく、今からやる気に満ちあふれています。


―――原作を読んだ感想は。

高橋:原作から感じた岳と海の2人の関係性の良さや魅力が、そのまま台本に入っていたので、そこをしっかり岳として志尊さん演じる海に向き合って、良いエネルギーを出せたらいいなと思っています。


―――自身が演じる役について。

高橋:僕が演じる岳は挫折した天才数学少年という設定です。料理をしつつもそこに数学的要素を無意識に入れていて、そこを海が見てくれて、自分の魅力を引き出してもらうような…岳自身も知らない世界に連れていってもらうのですが、本当に前向きですごく熱意のある少年です。そういう熱さや無邪気さ、かわいらしさをちゃんと表現したいなと思っています。


■「週6くらいで包丁を握っています」

―――普段の料理の頻度は。

高橋:元々料理はしているのですが、このお話をいただいてからは週6くらいで包丁を握っています。何かを作らなくても包丁を握るということを心がけています。


―――ドラマにちなんだ好きな数字・料理は。

高橋:「8」と「ペペロンチーノ」。「8」の丸が2つ付いている形が、横にすると無限大という意味を持つので好きです。「ペペロンチーノ」は作るのが好きで、理由は深すぎるからです。


具材も多種多様ですし、一時期本当に「ペペロンチーノ」しか食べてない日もあったくらい。作って、食べて…もっとこうしたい、作って、食べて…みたいなのをしている時期がありました。


―――視聴者にメッセージを。

高橋:フェルマーの料理』が始まりますが、岳と海の2人の関係性もそうですし、「数学×料理」という皆さんも見たことのない景色を楽しんでもらえたらいいなと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。


■「まずは料理を楽しむ」

朝倉を演じる志尊のコメントは下記の通り。

―――出演が決まった意気込みを。

志尊:僕は料理とほど遠い世界で生きてきたので、カリスマシェフまでの道のりは長いなと思いつつ、でもそこに挑戦するまでの過程が役に結びつくと考えていますので、必死に頑張りたいと思います。


―――原作を読んだ感想は。

志尊:「数学×料理」の結び合わせを聞くだけだと、想像のつかないところも多く、どういうことだろうと思う部分があるのですが、そこは楽しみに演じるしかないなと思っています。


岳と海のバディ感もそうですし、群劇としてそれぞれの心情を描いていくので、それが交差し、一生懸命汗水たらして料理に向き合っている姿に、何か心打たれるものがあればいいなと思っています。


―――自身が演じる役について。

志尊:僕は謎多きカリスマシェフを演じます。ただ、朝倉海という人物を見ていただいた上で「これはどういうことなんだろう」と皆さんの気持ちが派生していければいいなと思います。純粋にキャラクターとストーリーを楽しんでもらいたいなと思います。


―――普段の料理の頻度は。

志尊:頻度的には年0なんです(笑)。年0だったけど…これからは包丁を握ろうと思っていて。ここ直近でいうと週3。その3回は全部ナポリタンを作っていますね!まずは料理を楽しむ、それが根底にないと作れないと思うので、今すごく楽しいです。


■「自分の年齢の数字が結構好き」

―――ドラマにちなんだ好きな数字・料理は。

志尊:「28」と「バターチキンカレー」。好きな数字はあまりないのですが、自分の年齢の数字が結構好きで、今だったら「28」。1年間しか馴染みのない数字だけど、何か数字を選んでくださいって言われたら、年齢にすることが多いです。


好きな料理は…僕が唯一作れる「バターチキンカレー」です。手がかかるのはショウガを刻むことだけで、あとは味つけの問題なので。これだけは結構自信あります!!


―――視聴者にメッセージを。

志尊:金曜日の夜ということで、そんなに肩肘張らずに、若者が本気で料理に向き合い、楽しみながらも葛藤するその過程を皆さんに楽しんでもらえればなと思います。


また、とっても素晴らしい料理をたくさん見ることができると思います。皆さんのお腹がすくようなドラマにもなっていると思うので、是非観てください。


■「この世に無駄なことはない」

プロデューサー・中西真央氏からもコメントが。

中西氏:私はこのドラマを見てくださった方が、「この世に無駄なことはない」ということを改めて感じていただけたら良いなと思っています。


とにかく生産性やタイムパフォーマンスが求められてしまう今日、なにかに打ちこむことで時間を失うことのリスクを恐れてしまう瞬間が増えているのではないかと思います。


例えば、ファスト映画、ファスト教養のようなファストになにかを摂取することが流行ったり、数学の世界に関しても“三角関数不要論”がたびたび話題になったりと、時間を無駄にする可能性を少しでも回避することが合理的であるというような風潮が強くなっているように感じています。


でも、私は一生懸命打ち込んだことが、たとえそのときに報われなくても、成長した事実は確実に自分の中に残ると信じたいです。


■「化学反応を楽しんでいただけたら」

中西氏:この物語の主人公は、数学の道では挫折したものの、数学を究めたからこそ、気がつかないうちに究極のレシピを授かっていました。


かつて全力で打ち込んだことがきっかけとなり、新しい世界に飛び込んでいく中で周囲にも希望を与えていく、そんな主人公のストーリーで日本中に元気を与えられたらと思っています。


高橋文哉さん、志尊 淳さんに本気の料理の世界を演じていただくのを楽しみにしております。岳と海が出会うことで生まれる化学反応を楽しんでいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

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(文/Sirabee 編集部・ホンマみつる

高橋文哉 × 志尊淳W主演ドラマ『フェルマーの料理』 「週6で包丁を握ってます」