チェルシーは2日、U-21イングランド代表DFレヴィ・コルウィルとの契約延長を発表した。なお、契約期間は2029年6月30日までで、1年の延長オプションも付随している。

 2003年2月26日生まれで現在20歳のコルウィルは、8歳からチェルシーの下部組織に所属。2021-22シーズンにレンタル移籍先のハダースフィールド(2部)でレギュラーとして活躍すると、昨季はブライトンへとレンタル移籍を果たし、クラブ史上初となるヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得に大きく貢献した。

 また、U-15から世代別のイングランド代表に選出され、今年6月にはUEFA U-21欧州選手権2023に臨んだU-21同代表にも招集。全6試合中5試合にフル出場し、全試合でクリーンシート(無失点試合)を達成して20大会ぶり3度目の優勝を果たしたチームに大きく貢献していた。

 昨季プレーしたブライトンからは今夏も関心が寄せられ、2度目のオファーでは同クラブ史上最高額となる4000万ポンド(約73億円)が提示されたことが報じられるなど、去就には注目が集まっていた。しかし、トップチームでの公式戦出場はまだないものの、コルウィルを長期計画の一部と考えているチェルシーは、売却しない方針であることを明確にしていたなか、同選手との契約延長を発表した。

 契約を延長に至ったコルウィルはクラブ公式サイトで以下のように喜びのコメントを発表している。

「簡単な決断だった。ここまで成長してきたが、知っているのはチェルシーだけだった。監督と話をして、彼は僕が必要としていた信頼、安心感を与えてくれた。彼は選手としてだけではなく、一人の人間として話をしてくれた。それは大きな違いだよ」

 また、チェルシーの共同スポーツ・ディレクターを務めるローレンス・スチュワート氏とポール・ウィンスタンリー氏も以下のようにコメントしている。

レヴィはこれまでのキャリアであらゆる挑戦に立ち向かってきた傑出した選手だ。私たちは彼が今後何年もチェルシーに残ることを喜んでいる。アカデミーからトップチームへの道のりは、彼の才能、献身性、決意の証だ。クラブにいる全員が、これからのシーズンにスタンフォードブリッジで彼が活躍するのを見ることを楽しみにしている」

チェルシーとの契約を延長したコルウィル [写真]=Getty Images