2022年10月以来となる草彅剛の主演舞台が決定した。
2023年の12月に京都・福岡公演が行われ、2024年の1月は東京公演が実現する予定だ。

今回の公演は現代演劇を代表する劇作家の一人、北村想による書下ろし新作の『シラの恋文』。構想から完成まで、長い年月をかけて練り上げられたオリジナル戯曲だ。

ベースとなっているのは、エドモン・ロスタンの戯曲にも描かれた「シラド・ド・ベルジュラック」。自分の恋は胸に秘め、若者の恋路の手助けのために恋文を代筆するという有名な物語を、北村想の独創的な切り口と寺十吾の瑞々しくどこか懐かしさのある演出で描いていく。

舞台となるのは、坂道を上がり切った、海が一番美しく見える場所にある結核療養施設・サナトリウム。このサナトリウムに集った様々な事情を抱えた人々や職員たちと、草彅剛演じる「鐘谷志羅(かねたにしら)」が出会うことから物語が始まる。

草彅剛は、純朴・高潔・邪悪・虚無・愚鈍など、どのような感情も求められるままに入れ込める器を持つ。脚本家がこうであってほしいと思い、演出家がこのように観客に見てほしい、という気持ちを写すことに長けている俳優だ。当然、草彅剛を囲む人々も実力者をそろえる必要があるが、今回は、その点、十分すぎる俳優陣がキャスティングされている。

ミネオラ・ツインズ』『ザ・ウェルキン』など舞台作品での躍進が続く大原櫻子をはじめ、工藤阿須加、鈴木浩介、西尾まり、明星真由美、中井千聖、宮下雄也、田山涼成、そして段田安則といった、草彅との化学変化が期待できる盤石の顔触れだ。

草彅剛や充実した俳優陣の力を得て、新しい演劇の世界が打ち出されることを楽しみにしたい。

舞台『シラの恋文』

<京都公演>
会場/京都劇場
日時/2023年12月初旬~中旬
<福岡公演>
会場/キャナルシティ劇場
日時/2023年12月中旬~下旬 
<東京公演>
会場/日本青年館ホール
日時/2024年 1月初旬~末

作/ 北村想(きたむら・そう)
演出/寺十吾(じつなし・さとる)
出演/草彅剛 大原櫻子 工藤阿須加 鈴木浩介 段田安則
西尾まり 明星真由美 中井千聖 宮下雄也 田山涼成

企画・製作・お問合せ/シス・カンパニー
TEL/03-5423-5906 (営業時間 平日11:00~19:00)
URL/https://www.siscompany.com/produce/

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