空母ゼロだけど、載せてる航空戦力はかなり強い!

総勢10隻以上による大艦隊

アメリカ太平洋艦隊は2023年8月2日(月)、オーストラリア近海においてオーストラリア海軍、海上自衛隊および韓国海軍と共同訓練を実施したと発表しました。

この訓練は、米豪主催多国間共同訓練(タリスマン・セイバー23)の一環で行われたもので、場所はオーストラリア東方に広がる珊瑚海(コーラルシー)で、先週実施したそうです。

訓練ではアメリカ海軍の強襲揚陸艦「アメリカ」、オーストラリア海軍の強襲揚陸艦「アデレード」、海上自衛隊護衛艦「いずも」、韓国海軍の揚陸艦「馬羅島」の4隻を中心に、海自輸送艦しもきた」を始めとして駆逐艦補給艦、輸送揚陸艦など10隻あまりの艦船が整然と艦隊行動をとるなどしていました。

4隻は全て、航空機の複数同時運用が可能なよう最上甲板がフラットな平甲板型で、船体の右側に艦橋(ブリッジ)を寄せた形の、いわゆる「空母型」です。ただ、前述したように強襲揚陸艦もしくは揚陸艦護衛艦であり、純粋な空母は1隻もありません。

それでも、並走する姿は一見すると空母艦隊と見紛うほどで、多国間訓練ならではの光景となっていました。

アメリカ海軍の強襲揚陸艦「アメリカ」。甲板上にはV-22「オスプレイ」やF-35B戦闘機などが並んでいる(画像:アメリカ海軍)。