チェルシー音楽祭(Chelsea Music Festival)は、指揮者の謙=デイヴィッド・マズアとピアニストのメリンダ・リー・マズアが2010年に立ち上げた、ニューヨーク州マンハッタンのチェルシー地区で毎年開催されている音楽祭です。2017年に、東京文化会館とニューヨークジャパン・ソサエティーとの国際共同制作で室内オペラ「Four Nights of Dream」を上演。その際に東京文化会館が主催する「東京音楽コンクール」入賞者で編成した室内オーケストラが、指揮をした謙=デイヴィッド・マズアより高い評価を受けたことがきっかけとなり、東京文化会館とチェルシー音楽祭のパートナーシップによる新進音楽家の国際交流を推進することとなりました。
今年6月のチェルシー音楽祭には、東京音楽コンクール入賞者の関朋岳(ヴァイオリン)と田原綾子(ヴィオラ)を派遣。今回のコラボレーション・コンサートでは、チェルシー音楽祭に出演したマックス・タン(ヴァイオリン)及びロバート・フライツ(ピアノ)を招き、東京音楽コンクール入賞者の笹沼樹(チェロ)及びコハーン・イシュトヴァーン(クラリネット)が共演します。

新進音楽家の国際キャリアアップ支援

東京文化会館×チェルシー音楽祭 コラボレーション・コンサート

【公演情報】

https://www.t-bunka.jp/stage/19484/

2023年9月8日(金)19:00~20:00 東京文化会館 小ホール

〈ピアノ・トリオ

ヴァイオリン:マックス・タン

ピアノ:ロバート・フライツ

チェロ:笹沼 樹 *第12回東京音楽コンクール弦楽部門第2位

曲目

シューマン(キルヒナー編曲):カノン形式による6つの小品 Op.56より 第1番 ハ長調

マルク・ミゴ:Gem(s)tone(宝石の響き)[日本初演]

シューマン(キルヒナー編曲):カノン形式による6つの小品 Op.56より 第5番 ロ短調

ジュリー・チュウ:Impatience(焦燥)[日本初演]

シューマン(キルヒナー編曲):カノン形式による6つの小品 Op.56より 第4番 変イ長調

ベートーヴェン:ピアノ・トリオ第1番 変ホ長調 Op.1-1

9月9日(土)14:00~15:00 東京文化会館 小ホール

ヴァイオリン&ピアノ〉

ヴァイオリン:マックス・タン

ピアノ:ロバート・フライツ

曲目

ヴァレンティン・シルヴェストロフ:『Melodies of the Moments(瞬間(とき)の音楽)』第3集より 第1曲 子守歌

チェン・ガン:タシュクルガンの陽光輝く

マルク・ミゴ:3つのヴァイオリンとピアノのためのロマンス[日本初演]

R.シュトラウスヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変ホ長調 Op.18

9月10日(日)14:00~15:00 東京文化会館 小ホール

クラリネットヴァイオリン&ピアノ〉

クラリネット:コハーン・イシュトヴァーン *第11回木管部門第1位及び聴衆賞

ヴァイオリン:マックス・タン

ピアノ:ロバート・フライツ

曲目

サンタ・ラトニエツェ:Mirdzums. In this white snow the pearls are lost(輝き-この白雪の中に真珠は消える)[日本初演]

ヘスス・トレス:Fulgor(煌めき)[日本初演]

プロコフィエフフルートとピアノのためのソナタ ニ長調 Op.94(クラリネットとピアノ版)

ハチャトゥリャン:クラリネット三重奏曲

【チケット】

各公演 指定1,650円

東京文化会館チケットサービスにて販売中。

※やむを得ない事情により、内容が変更になる場合がございますので予めご了承ください。

※未就学児の入場はご遠慮ください。

【出演者プロフィール】

マックス・タン(ヴァイオリン) Max TAN, Violin

米各紙に賞賛されている台湾系アメリカ人ヴァイリニスト。演奏家、教育者として多彩なキャリアを持つ。ワロニー室内管弦楽団ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団ハドソンバレーフィルハーモニック、ジュリアード管弦楽団等と共演。ジュリアード音楽院の2023年ガーシェン・コーエンヴァイオリン賞を受賞、2024年にはカーネギーホールでのリサイタルデビューを控える。ハーバード・カレッジ卒、現在ジュリアード音楽院博士課程在籍、プレカレッジ部門のヴァイオリン及び室内楽補助講師。サウンドボックス・ヴェンチャーズ社の創設者及び芸術監督、オペラフィラルフィアのコンサートマスター。これまでにキャサリンチョードナルド・ワイラースタイン、イツァーク・パールマンに師事。

ロバート・フライツ(ピアノ) Robert FLEITZ, Piano

アメリカのピアニスト、作曲家。伝統的なクラシック音楽から新作までレパートリーを持つ。2021年10月、カーネギーのワイル・リサイタルホールデビュー。最近の出演に、チェルシー音楽祭、ツェーシス芸術祭(ラトビア)など。2022年ジョン・ケージ賞、ヴィーゴ国際ピアノコンクールでロザリア・デ・カストロ賞、2021年Pro Musicis国際賞、2020年オルレアン国際ピアノコンクールアンドレ・ブクレシュリエフ賞を受賞。フロリダ州レイクランド出身。ジュリアード音楽院(学士、修士)、ラトビアのリガ音楽院(修士)で学位を取得。現在ヘルシンキのシベリウスアカデミー博士課程在籍。英語、ラトビア語スペイン語ポルトガル語ドイツ語を話し、フィンランド語を勉強中。

笹沼 樹(チェロ) SASANUMA Tatsuki, Cello

第12回東京音楽コンクール弦楽部門第2位

1994年東京生まれ。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席卒業。桐朋学園大学ソリストディプロマコース修了、学習院大学文学部卒業。桐朋学園大学大学院修了。現在エコールノルマル音楽院特待生として在籍中。2022年第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。ARDミュンヘン国際コンクール、NYのYoung Concert Artists International Audition、日本音楽コンクール等に優勝・入賞。ラ・ルーチェ弦楽八重奏団、カルテット・アマービレ、Trio Rizzleメンバー。東京交響楽団客演首席奏者。堤剛氏、アンリ・ドゥマルケット氏に師事。使用楽器は1771年製 C.F.Landolfi(宗次コレクション)。

コハーン・イシュトヴァーン(クラリネット) Istvan KOHAN, Clarinet

第11回東京音楽コンクール木管部門第1位及び聴衆賞

ハンガリー出身のクラリネット奏者コハーンは管楽器ソリストの中で最も注目度の高い奏者の一人である。日本でのキャリアは、2013年に開催された東京音楽コンクールで第1位を受賞したことから始まり、これまでに15のコンクールで25の賞を受賞し、クラリネット界の横綱と称された。現在は洗足学園音楽大学講師として指導を行っている他、「コハーン・メソッド」という自身の指導方法を確立し、若手音楽家のサポートに情熱を注いでいる。ハンガリー音楽とクレズマー音楽に囲まれた音楽的に豊かな環境で育ったことを生かし、自身のルーツを表現した作品を精力的に作曲、さらに近年では音楽活動のみにとどまらず、写真家・映像作家としてプロデュース活動も行っている。

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館

オフィシャル・パートナー:チェルシーミュージックフェスティバル

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東京文化会館は、人材育成事業の一環として、新進音楽家の国際キャリアアップ支援を行っています。

今年6月のチェルシー音楽祭には、第16回東京音楽コンクール弦楽部門第1位の関朋岳(ヴァイオリン)と第11回弦楽部門第1位及び聴衆賞の田原綾子(ヴィオラ)を派遣しました。

配信元企業:公益財団法人東京都歴史文化財団

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