Fractal Gamesは8月3日の夜9時、プロゲーミングチーム「父ノ背中」に所属するストリーマーのけんき氏が中心となって開発された新作の一人称視点シューティングゲーム(FPS)『Project F』PC(Steam)向けに発売する。

 本作は開発テストを兼ねた早期アクセス版としてのリリースで価格は基本無料となる。

 『Project F』は「近未来のVRスポーツ」として攻撃側、防衛側に分かれて戦う5対5のタクティカルFPSゲームだ。作中では屋内のステージに設置した「モノリス」を一定時間守りきる防衛側とモノリスハッキングを目指す攻撃側でラウンドを奪い合い、最大13ラウンドの試合で相手より多くのラウンドを獲得すれば勝利となる。

 本作における最大の特徴は、マップが試合ごとに自動生成される点だ。タクティカルFPSは「マップの事前学習」による知識量の差が勝敗に依存する課題を抱えているが、本作ではあえて決まった形のマップを取り払い、セットプレーではなく“試合中に戦略を生み出していく”ゲームプレイを楽しめる作品となる。

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(画像はSteam:Project Fより)

 また、本作は1ゲーム最大13ラウンドで構成されており、試合中に獲得できるポイントで武器を購入していく『CS:GO』や『VALORANT』のような“マネーシステム”を採用しており、ラウンドを生き残れば購入した武器を持ち越せるという。

 さらに、作中に登場するプレイアブルキャラクターはそれぞれ固有のスキルを所持しており、「ヒーローシューター」と呼ばれる作品のようなシステムも存在する。キャラクターは6人存在しており、スキルはスモーク、壁の破壊、毒ガス、爆発とフラッシュの二種類を使い分けられる投げナイフ瞬間移動、索敵用のドロ―ンで計6種類が用意されているようだ。

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(画像はSteam:Project Fより)

 本作のサービスは2週間のサーバーオープンとその後3か月間の休眠期間を繰り返すかたちで運営される。この形式で運営する理由としては、小規模の開発チームが手がける対戦FPSを通常の形式で運営すればまともにVALORANTApex Legendsとユーザーを奪い合うことができないからだという。サーバーを開放する期間を2週間に限定することで、ユーザーの関心を本作へ向けさせるという狙いに基づいた運営方式となっている。

 本作には武器やキャラクター、ユーザーのプロフィールを装飾するバナーのようなコンテンツ、そしてバトルパスなどの商品が有料のコンテンツとして用意されている。2週間で前述の有料コンテンツから収益を獲得し、その収益で3ヶ月開発するというアプローチでリリース後の開発は進行していくという。

 なお、3か月の休眠期間中もゲームの起動自体は可能であり、カスタムマッチでゲームを楽しめるようだ。

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(画像はけんき氏による『Project F』の紹介映像より)

 本作の開発の中心となるけんき氏は、レインボーシックス シージのプロゲーマーとして活躍した後、現在はストリーマーとして活躍している。『Project F』を紹介する配信においては、本作は“『レインボーシックス シージ』で最も面白いと思う瞬間”を連続させることを目指して設計されたことが明かされている。

 元プロゲーマーである知見やノウハウを活かして制作される『Project F』。基本プレイ無料となっているため、興味がある読者は本作をプレイしてみてはいかがだろうか。

Steam:『Project F』の販売ページはこちらけんき氏のX(旧Twitter)アカウントはこちら『Project F』の公式X(旧Twitter)アカウントはこちら