気が付けば形が結構見えてきました!

2029年開業目標

大阪の郊外をむすぶ大阪モノレール大阪空港門真市 21.2km)で、門真市からさらに南へ延伸する工事が進んでいます。

開業目標は2029年度で、近畿自動車道に沿って南下し、東大阪市内の瓜生堂駅まで約8.9km延伸、近鉄奈良線に接続する予定です。途中駅は松生町・門真南・鴻池新田・荒本の4つで、地下鉄長堀鶴見緑地線、JR学研都市線近鉄けいはんな線と乗り換えできるようになります。

この工事、現在どこまで進んでいるのでしょうか。

工事が始まったのは2020年で、そこから約2年半が経過。大阪モノレールは、2023年7月現在の進捗状況を公開しています。

それによると、工事はまず、終点・瓜生堂駅に隣接する車両基地の建設を中心に進められています。

同線内では2か所目の車両基地となり、延伸に伴う車両増備で万博記念公園駅そばの「万博車両基地」が賄えなくなることから新たに建設されます。近畿道中央環状線の2つの幹線道路のすき間を利用して作られるため、長さ750m、幅25mという縦長の形状になります。

工事進捗ですが、基礎杭のうち549本の「鋼管杭」が全て打ち終わったとのこと。残るコンクリート基礎杭の打設が続いています。さらに雨水を一時的に貯留する施設を作っていくとしています。

ものすごい数の業者が全区間で一斉作業中

さらに、モノレール本線の桁を支えるコンクリート橋脚も、敷地が確保できている工区から順番に、各地でニョキニョキと姿を現しています。

まず、鶴見緑地近くの「安田工区その2」では、橋脚工事が完了。学研都市線の北側の「北鴻池町工区」も完了し、ニョキニョキと橋脚が並んでいます。

今まさにコンクリートが打設されているのが、門真市~門真南の中間点の「桑才新町工区」、学研都市線との交差部の「西鴻池町工区」です。その他の工区は、施行ヤード整備や地質調査など、工事の前準備の段階となっています。

大阪府が公開した7月現在の進捗状況を見ると、工事から詳細設計、橋桁製作まで、あわせて29もの施工業者とコンサルタントが同時進行で動いています。さらに、荒本駅付近で東大阪JCTを避けていく区間の用地取得も進行中。延伸工区全区間で、建設系オールスターの様相で現場が動いています。開業まで残り6年、遠い未来に思えますが、気が付けばあっという間かもしれません。

大阪国際空港と門真市をむすぶ大阪モノレール(画像:写真AC)。