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(写真:AP/アフロ

7月28日(日本時間)、エンゼルス大谷翔平選手(29)は「2番・投手」として出場したタイガース戦でメジャー初完投&初完封。今季9勝目を挙げた。

「この日はダブルヘッダーで、大谷選手は次の試合にもDHとして出場してホームラン2本を打つ偉業を成し遂げました。ただ、それ以上に今週ニュースになったのは、8月2日朝(日本時間)までが期限の大谷選手のトレードがなくなったこと。米国ではこの話題でもちきりでしたから」

と、語るのは在米スポーツライター。

7月27日(日本時間)に米国の老舗スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』が、大谷選手がトレード市場から外れたことを初めて報じました。その直後、エンゼルスホワイトソックスから主力となる2投手の獲得を発表。大谷選手を中心にプレーオフ進出を目指すことを明らかにしたのです」

メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2023』(廣済堂出版)の著者でスポーツライターの友成那智さんはこう語る。

エンゼルスオーナーは一時、球団を3千500億円くらいで売却する予定だったようです。そのうち700億円くらいが大谷選手の価値といわれています。トラウトらがケガで離脱しましたが、今、エンゼルスはなんとか勝ち越しており、プレーオフに出られる可能性はまだ2〜3割あります。球団は奇跡を実現し続ける大谷選手の可能性に懸けたのだと思います」

28日の試合後、会見に登場した大谷は神妙な顔でこう言い切った。

エンゼルスで最後までプレーするつもりで今までやってきました。ただ、周りの声も含めて、これで気持ちもスッキリ臨めたので、これからプレーオフを目指して頑張りたいなと思います。新しく来た選手とコミュニケーションをとりながら、いいチームになれるように頑張りたいなと思います」

■大谷には最大30人のパパラッチが!

期限が8月2日とされていた大谷のトレードの去就については、最近まで各メディアが取材合戦を繰り広げてきた。在米コーディネーターは言う。

「大谷選手の動向を追うべく、一時は30人ほどのパパラッチがいたと聞いています。ただ、大谷選手は何もしゃべらないし、自宅と球場を往復するだけなので、パパラッチたちは大谷選手の追跡を諦め、彼のさまざまな情報を握っている通訳・水原一平さんを追いかけ回していたようです」

パパラッチが狙うのはハリウッドスターや有名アスリートだけではないという。前出の友成さんは言う。

「現地メディアでは以前から“大リーガーの美人妻”といった定番企画があり頻繁に特集しています。そのため、大リーガーの奥さんばかり狙うカメラマンもいます。とはいえ、通訳を狙うというのは聞いたことがないですよ(笑)。それだけ大谷選手の人気がすごいということであり、水原氏に対してもスター級の関心度があるということなのでしょう」

実際、7月上旬に米国メディア「スポーティングニュース」では《エンゼルスの日本人スターの通訳イッペイ・ミズハラについて知るべきこと》なる記事を掲載した。

「記事では大谷選手について《MLB史上最大の天才》《世界で最も目立つアスリートの一人》と評した直後、《その近くにいるだけで、イッペイ・ミズハラも地球上で最も目立つ人の一人になっている》と断言しています。今年の本拠地開幕戦では《ミズハラは登場時にスタンディングオベーションを受けるほど》の人気だったと報じています。ボディガードや買い出し、メンタルケアなども行う水原さんを《オオタニの横での彼の仕事のうち、通訳はわずか10%程度にすぎない》と絶賛する内容でした」(前出・在米スポーツライター)

全米の子供たちは、いつもにこやかな水原さんを親しみを持って「イッペイチャン」と呼んでいるという。幅広い人気に加え、大谷の“機密情報”をも握る新スター・水原さんに多くのパパラッチたちは目を光らせているようだ。前出のコーディネーターは続ける。

「最近、水原さんが親しい人たちが集まる場でポロッと『追いかけ回されてマイっちゃうよ……』とボヤいていました。大谷選手ほどの数ではありませんが、多いときは15人ぐらいのパパラッチがいることもあるようです。

パパラッチ集団には、先に名乗ってから撮影するという“暗黙のルール”があるそうです。大多数がプロですが、その中の数人はユーチューバーだそうです」

今回の大谷のトレード騒動は終結したが、早くも次の話題で現地メディアは盛り上がっているという。前出の友成さんは言う。

「大谷選手がシーズン終了後、FAで他球団に行った場合、エンゼルスの職員でもある水原さんの処遇はどうなるのか。通訳ごとFA移籍というケースはないですから。水原さんの年俸は100万ドル(約1億4千万円)以上が目安になるでしょう。メジャーリーグの監督の年俸は通常、1年目で80万ドル(約1億1千万円)程度ですから、監督以上の待遇となります。

各球団は大谷選手を獲得したいなら、水原さんの獲得も含めて考えないといけません。大谷選手の移籍先の重要な鍵になると思います。水原さんにますます注目が集まることになるでしょう」

大谷は冒頭の試合後の会見で今季の決意を改めてこう語っていた。

「1試合1試合頑張りたいと思います。ここまでプレーしてきたチームなので、ファンの人たちも含めて、もちろん大好きですし。今年はまず、最後までプレーオフを目指して、またその先も目指して頑張りたいと思います」

水原さんを狙うパパラッチの数はさらに増えてしまうかも!?