マンチェスター・Uが、サウサンプトン所属のベルギー代表MFロメオラヴィアの獲得を検討しているようだ。3日、イギリス紙『インディペンデント』が伝えている。

 昨年夏に発足したエリック・テン・ハフ監督体制のもと、昨シーズンのカラバオカップを制覇し、プレミアリーグでは3位につけチャンピオンズリーグ(CL)復帰を果たしたマンチェスター・U。今夏の移籍市場では戦力拡充に向けた動きを強めており、イングランド代表MFメイソン・マウントと元カメルーン代表GKアンドレ・オナナを獲得。また、アタランタ所属のデンマーク代表FWラムラス・ホイルンドの加入も決定的と報じられている。

 そんなマンチェスター・Uだが、現在は中盤の守備的なポジションで起用可能な選手の獲得に向けて、複数名の動向を注視しているという。今回の報道により、関心が明らかになったのが弱冠19歳のラヴィア。2020年夏にマンチェスター・Cの下部組織に加入した同選手は、出場機会を求めて昨年夏にサウサンプトンに完全移籍。昨シーズンはボランチの主軸として公式戦34試合に出場するなど、2部降格の憂き目に遭ったチームで大きな存在感を放った。

 直近ではリヴァプールからの熱烈な関心が明らかになっているラヴィア。昨シーズン5位からの巻き返しを図る同クラブは、既に2度に渡って正式オファーを提示したものの、いずれもサウサンプトンに拒否されたことが報じられている。現時点でマンチェスター・Uは具体的な動きを見せていないものの、19際のベルギー代表MFの動向を注意深く見守っており、今後の状況次第では獲得競争に参戦する可能性もあるという。

 また、3日のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』によると、マンチェスター・Uフィオレンティーナ所属のモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトへも引き続き関心を寄せているという。フィオレンティーナでここまで公式戦通算107試合に出場している26歳に対しては、アトレティコ・マドリードサウジアラビア勢からの関心も噂されているが、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、本人はヨーロッパでのキャリア継続およびマンチェスター・U加入を望んでいるようだ。

 なお、アムラバトについても未だ正式な入札は行われていないとのこと。『インディペンデント』は、マンチェスター・Uがさらなる新戦力の獲得を目指す場合、既存戦力の売却が必須になると指摘している。

マンUが関心を寄せる(左)ラヴィアと(右)アムラバト [写真]=Getty Images