フェイエノールトは3日、同クラブに所属しているメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスと新契約を締結したことを発表した。新契約期間は2027年6月30日までの4年間と伝えられている。

 ヒメネスは2001年4月18日生まれの現在22歳。クルス・アスルアカデミー育ちで、2017年8月に16歳でトップチームデビューを飾った。その後は徐々にチーム内での立ち位置を確立し、クルス・アスルのトップチームでは公式戦通算105試合の出場で21ゴールを記録。2022年夏にフェイエノールトへ完全移籍加入し、欧州上陸を果たした。加入直後は途中出場が続いたものの、後半戦に入ると不動のエースストライカーに君臨。最終的には公式戦45試合のピッチに立って23ゴールを挙げた。エールディヴィジに限定しても15ゴールを決め、得点ランキングの4位に入った。

 また、2020年10月にはメキシコ代表に初招集され、約1年後に代表デビューを飾っている。FIFAワールドカップカタール2022のメンバー入りは叶わなかったものの、今年6月から7月にかけて開催されたCONCACAFゴールドカップでは全試合に出場。決勝のパナマ代表戦では試合終了間際に大会2点目となるゴールを挙げ、母国を2大会ぶりの優勝へ導いていた。

 契約延長に際し、ヒメネスはクラブ公式HPを通してコメントを発表。手厚いサポートを絶やさなかったクラブへ感謝を示すとともに、新シーズンへの意気込みを記した。

フェイエノールトからの信頼が契約延長という形で示されて、非常に嬉しく思っている。クラブは僕がロッテルダムでの生活に順応できるように、あらゆる面で助けてくれた。トレーナーやチームメイトたちのサポートもあり、初のシーズンは素晴らしいものとなった。そして、常に最高のエネルギーをくれるサポーターのみんなへ。君たちのおかげで、僕は今、本当に夢のような生活を送れている。次のシーズンと新たなチャレンジが何よりも楽しみだ」

 2022-23シーズン、フェイエノールトは6シーズンぶり通算11度目となるエールディヴィジ制覇を成し遂げた。チャンピオンズリーグ(CL)に出場する新シーズンに向けて、クラブは各ポジションで着々と補強を敢行。同日付で日本代表FW上田綺世の完全移籍加入も発表している。2022-23シーズンのフェイエノールトは「4-2-1-3」システムを採用しており、センターフォワードの椅子は1つしか用意されていない。新シーズンはヒメネスと上田が定位置争いを繰り広げつつ、状況次第では同時にピッチに立ってゴールが求められることもありそうだ。

【動画】昨季フェイエノールトを優勝へ導いたヒメネスのプレー

ヒメネスはフェイエノールト2年目で上田との定位置争いに臨む [写真]=Icon Sport via Getty Images