なでしこジャパンオーストラリアニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)の初戦で対戦したザンビア女子代表に関して、国際サッカー連盟(FIFA)が調査を開始することとなった。

ザンビアは史上初の女子W杯に出場。その記念すべき初戦ではなでしこジャパンと対戦した中、0-5で大敗を喫していた。

問題となっているのはチームを率いるブルース・ムワペ監督。イギリスガーディアン』によると、ムワペ監督がW杯期間中に選手の胸を触ったとして告発されたという。

事件はザンビアがW杯初勝利をあげたコスタリカ女子代表戦の2日前に起きたとのこと。FIFAもその訴えを認め、調査に入るとしていた。

ムワペ監督はW杯前にも性的な違法行為があったとして調査対象となっていると報じられていた。

ガーディアン』によれば、7月28日のトレーニング中、ムワペ監督が選手の胸を触っているのを複数の選手が目撃したとのこと。「監督が選手の胸を触ることは適切ではない」と関係者が語っているという。

選手たちはすぐに報告すべきかを迷っていたようだが、コスタリカ戦を控えていたため、大会が終了するまでは待つことに決めたとのこと。コスタリカ戦に勝利し、グループ3位となったが、その後に告発した。

ムワペ監督は、2018年5月にザンビア女子代表の監督に就任。チームを初のW杯出場に導く手腕を見せた。

2022年9月にはザンビアサッカー協会(FAZ)が、女子の試合における性的虐待疑惑の調査をFIFAに求めたとのこと。その際にもムワペ監督が捜査対象となっていた。

また『ガーディアン』によれば、匿名の選手1名がムワペ監督の性的虐待について語り、「彼が誰かと一緒に寝たい場合は、イエスと言わなければいけない」「監督がチームの選手と一緒に寝ることは普通のことだった」と暴露。FIFAは調査を進めているところだった。