このほどアメリカで外科研修医として働く女性が、仕事着のまま夫のために夕食を作っている動画を投稿したところ、物議を醸した。女性はこの日、病院で13時間の勤務を終えてから夫のために夕食の支度に取りかかっていた。米ニュースメディア『Distractify』などが伝えている。

ジャマイカ出身のシャナリー・M・スティーブンズさん(Shannalee M. Stephens)は現在、米ジョージアアトランタに住み外科研修医として働いている。その彼女が7月27日、TikTokに動画を投稿したところ、これまでに120万回以上も視聴されるほど注目を集めた。シャナリーさんはこの日、13時間の勤務を終えて帰宅し、夫のジョシュア・P・スティーブンズさん(Joshua P.Stephens)のために夕食を作ることにした。

動画には、スクラブ(医療用ユニフォーム)を着用したままのシャナリーさんがキッチンに立つ姿があり、明らかに帰宅したばかりと分かる状態だった。彼女は魚を手に取ると手際よく料理を作り始め、料理の合間にノートパソコンを取り出してキッチンで立ったまま仕事をしていた。

そして動画の最後には、出来上がったジャマイカ料理のエスコビッチフィッシュが映し出されていた。シャナリーさんは動画に「あるあるなこと:13時間の勤務を終えて帰宅すると夫が夕食を期待している」と言葉を添えており、彼女の投稿にはこのような声が寄せられた。

「あなたの夫は今日、一日中何をしていたの?」
「私は(女性だけど)、将来大きくなったら“夫”になりたい!」
「これだから私は結婚しないと思う。必死に働いて、家では料理だなんてね。」
「13時間勤務って!? 私だったら玄関に着いた途端に気絶するわ。私の彼なら電子レンジで温めるだけの食事だろうな。」

多くの人がシャナリーさんの行動が“妻の義務”の度を越えていると感じたようで、夫のジョシュアさんに対する皮肉の声まであったようだ。シャナリーさんは後日、投稿した動画で、いくつか受けたコメントの中にあった「あなたの夫はソファーに座って何もせずに見ているだけなの?」という質問に対して、次のように返答している。

「私の夫は料理が好きじゃないの。だから私が料理をしている間は、彼にリラックスしてもらうほうが好きなんです。それが私なの。だからみんなにはそれを受け入れてほしいんだ。ごめんね。」

どうやらシャナリーさんは、忙しい毎日を送っているにもかかわらず、ジョシュアさんのために料理を作ることに対して何の不満もないようだ。実はジョシュアさんも心臓内科の研修医として病院で働いており、多忙な日々を送っていた。そのため夫妻は、時間のすれ違いで一緒に食事をする時間が持てないこともあるという。

今回、TikTokで物議を醸したシャナリーさんの動画だが、お互いが忙しい中でジョシュアさんに夕食を作る機会が得られることに彼女は幸せを感じているようだ。そんなシャナリーさんの夫に対する愛情表現は、様々な夫婦の形があることを多くの人に気づかせてくれたのかもしれない。

画像は『Dr Shan MD 2023年7月27日付TikTok「Anyone else clean before they cook??」、2023年7月22日付TikTok「Happy birthday to me.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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