ファッションデザイナーのハヤカワ五味さんが、8月3日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。専門家の立場から、SNSに現れる“浴衣・着物警察”について語った。

番組はこの日、夏祭り花火大会の時期に、SNSに投稿した浴衣や着物の写真に対して、見ず知らずのユーザーが、着付けや着こなしを注意したり、安価な素材のものを悪く言ったりする“浴衣・着物警察”にフォーカス

ハヤカワ五味さんは、“浴衣・着物警察”から「襟元が緩んでる」「もっと綺麗に着れるのに残念」と、毎年のように指摘されることを明かした上で、「私は日本舞踊をやっていたから、本来の着こなしはわかっている。夏の暑さに耐えられないから、アレンジすることもあるし、投稿したのは動き回った後の写真だったりするのに、あらゆる角度から指摘を受ける」とため息。

続けて「このままだと、浴衣や着物を着るハードルが上がって、着る人がいなくなってしまうのではないか?」との懸念を語った。

また、ゲストの服飾研究家は「かつて浴衣は湯上りに着るような、いわば“館内着”の役割だった。その背景を考えれば、着方は自由なはずなので、指摘されたら『これ、浴衣よ?』って応じたらいい」とアドバイス。

乃木坂46でタレントの山崎怜奈も「五味ちゃんが投稿に添えているハッシュタグを『#浴衣警察お断り』ではなくて、『#褒めてくれる人募集中』にしてみたらどうだろう? そしたら、浴衣警察を刺激せずに、“パトロール”されることもなくなるのではないか?」と提案。

こうしたアドバイスを受けて、ハヤカワ五味さんは「今後は何か言われたら、まずは『これ浴衣やぞ』って気持ちで接するようにして、ハッシュタグは『#浴衣褒めてください』に変えます」と宣言し、議論を締めくくった。