明治安田生命J1リーグ第22節が5日に行われ、名古屋グランパスアルビレックス新潟が対戦した。

 リーグ3位の名古屋が、14位新潟と国立競技場で激突。試合前には『鯱の大祭典2023スペシャルオープニングセレモニー』が実施され、会場は大きな盛り上がりを見せた。そんな中で行われた試合は14分、名古屋が先制に成功する。ペナルティエリア付近の右サイド深い位置で和泉竜司がボールを受けると、ドリブルで持ち運んでそのままグラウンダーのクロスを供給。クロスボールは相手DFに当たってコースが変化したものの、ペナルティエリア内中央で待っていた森下龍矢が素早く反応し、ボールをゴールに流し込んだ。

 1点を追いかけるアルビレックス新潟は32分、カウンターでチャンスを作る。秋山裕紀がペナルティエリア手前の中央から相手を引き付け、左前方の田上大地にパスを供給。田上はそのままペナルティエリア左からダイレクトでシュートを放ったものの、相手GKのセーブに遭い、得点には至らなかった。その後、新潟は前半終盤に攻勢を強めたが、得点を奪うことはできず。名古屋の1点リードで試合を折り返した。

 迎えた後半、52分に名古屋が決定機を迎える。相手陣内の高い位置でボールを奪うと、こぼれたボールはキャスパー・ユンカーのもとへ。相手GKと1対1になったユンカーがペナルティエリア手前の中央から左足でシュートを放ったものの、相手GKに阻まれ、追加点とはならなかった。

 続けて58分、名古屋が前線の高い位置からプレスをかけると、米本拓司がこぼれ球を巡ってペナルティエリア内で相手DFと交錯し、PKを獲得。ユンカーがキッカーを務めたが、相手GKにコースを読まれ、得点には至らず。

 その後、1点を追う新潟は攻勢を強め、ボール保持の時間を増やして相手陣内に押し込む展開を多く作ったものの、なかなか相手ゴールを脅かすようなチャンスを作ることができない。一方の名古屋は自陣で新潟の攻撃を待ち構えつつ、カウンターで得点のチャンスを狙う時間が続く。

 試合終盤、新潟は相手陣内に押し込むも、最後まで得点を奪うことはできず。試合はこのまま終了し、名古屋は首位との勝ち点差を「2」とし、新潟はリーグ戦連勝とはならなかった。次節、名古屋は13日にホームで鹿島アントラーズと激突、一方の新潟は12日にホームで湘南ベルマーレと対戦する。

 【スコア】
名古屋グランパス 1-0 アルビレックス新潟

【得点者】
1-0 14分 森下龍矢(名古屋グランパス

得点を決めた森下龍矢 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images