近本(右)と中野(左)の1、2番コンビは阪神の生命線だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 8月5日阪神は横浜戦(横浜スタジアム)に7対3で勝利し、3連勝を飾った。初回に4番・大山悠輔13号3ランで先制。その後も効果的に追加点を奪った。一方、先発マウンドに上がった青柳晃洋は6回3失点で粘りの投球を披露。味方の援護もあり、今季4勝目を手にした。

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 3位・DeNAに2連勝を飾ったこの試合。虎の1、2番コンビの活躍が光った。1番・近本光司は4安打1四球3盗塁、2番・中野拓夢は5四死球と、2人で計10出塁を記録。安打で出塁し足で躍動するリードオフマンと、“つなぎ役”に徹する2番打者が計7得点と打線を活性化させた。

 そんな虎の1、2番コンビを球界OBが絶賛した。過去、阪神や日本ハム、楽天、ソフトバンクで投手コーチを務めた佐藤義則氏がYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』を8月5日に更新し、この日のDeNA戦を振り返った。

 佐藤氏は躍動した1番・近本と2番・中野について「今日の勝因は1、2番がほとんど塁に出ていること。阪神の勢いが止まらないでずっと攻撃ができた。1、2番がこれだけ出塁したら点は入るよね」と、2人の躍動を勝利の要因に挙げた。

 4安打を記録している近本については「来たボールをしっかりと引き付けて自分のバッティングができている。打っているポイントもいいのでヒットになる」と話し、リードオフマンの打撃を称賛。また、5四死球を記録した中野については「ボール球を振らない中野は今年かなり成長している」と、2番打者としての成長ぶりを称えた。

 また、2004年に岡田監督の下で投手コーチを務めた同氏は「岡田監督と1年間一緒にやったけど、(四球や相手のミスで)もらったチャンスはエンドランをかけたり、盗塁させたりして攻撃をものすごくする。逆にヒットでランナーが出たときは慎重に攻撃をする監督なんだよね」と語った。この試合では相手のミスにつけこむ岡田采配がハマったようだ。

 悲願の“アレ”に向けて、近本と中野が阪神打線に火をつける。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

阪神の1、2番コンビを球界OBが絶賛!5打席連続出塁の中野拓夢は「かなり成長している」