6日、明治安田生命J1リーグ第22節の浦和レッズvs横浜F・マリノス埼玉スタジアム2002で行われ、0-0の引き分けに終わった。

4位につける浦和(勝ち点37)と首位のヴィッセル神戸と勝ち点差「1」の横浜FM(勝ち点43)との一戦。優勝を目指す上位対決となった。

浦和は中断前のリーグ戦でセレッソ大阪相手にアウェイで2-0で敗戦。さらに、ミッドウィーク天皇杯ラウンド16の名古屋グランパス戦では3-0と完敗。さらにサポーターの違反行為が大きな問題となっている。

浦和は関根貴大、興梠慎三を直近のリーグ戦から変更し、早川隼平とホセ・カンテがスタメンに入った。

対する横浜FMは移籍したMF藤田譲瑠チマ、DF上島拓巳、FWマルコス・ジュニオールがハズレ、DF畠中槙之輔、MF木田拓也、FW西村拓真を起用した。

互いに負けられない一戦。勝利が欲しい中で、最初にチャンスを作ったのは浦和。5分、ホイブラーテンからのパスを受けた早川が相手を引きつけスペースへパス。アンダーラップした荻原がエドゥアルドのスライディングを見事にかわし、GKと一対一となったが、左足のシュートは枠を捉えられない。

すると11分には横浜FMが決定機。ボックス内左からエウベルが右足でクロス。これにアンデルソン・ロペスダイビングヘッドで合わせたが、GK西川がセーブした。

決定機こそ多くないものの、互いに攻め合う展開で進む中、飲水タイム明けの30分に浦和がチャンス。右サイドを崩し大久保が仕掛け、パスを受けたホセ・カンテダイレクトで右のスペースへ。駆け上がった伊藤がダイレクトで折り返すが、最後はつながらない。さらに31分、右サイドの酒井からグラウンダーのアーリークロスを入れるが、大久保も早川も届かない。

徐々に浦和が押し込んでいく展開となり、32分には自陣からドリブルで持ち上がった伊藤が、ボックス手前でそのまま左足ミドルシュート。しかし、これはGK一森がセーブする。

浦和は38分にもビッグチャンス。抜け出した伊藤がボックス内から右足シュート。GKと一対一だったが、GK一森が横っ飛びでなんとかセーブする。39分にはボックス右から伊藤がグラウンダーのクロスを入れると、ホセ・カンテがボックス内でフリーでシュート。しかし、枠を大きく外してしまう。

ゴールレスで迎えた後半、浦和はホセ・カンテ、早川を下げて、興梠慎三、関根貴大を投入して攻撃を活性化する。

後半は浦和の強度が優っていくことに。横浜FMは攻めてをなかなか見出せず、浦和のコンパクトな守備の前に決定機をほとんど作れない。

対する浦和は敵陣でボールを回しながら厚みのある攻撃を見せていく。すると66分に決定的なチャンス。自陣から大きく展開。関根のサイドチェンジを受けた大久保が持ち込むとポケットに絶妙なスルーパス。自陣から果敢にオーバーラップした酒井がこれに追いつき滑りながらクロス。関根が合わせにいくが、松原がなんとかクリアする。

このプレーで酒井と衝突した一森が倒れてピッチ内で治療が進んでいく。しばらく中断した中で、一森はプレーを続行。しかし、再開したCKのプレーを終えた後、一森は再び倒れ込みプレー続行不可能に。そのまま担架で運び出され、GK飯倉と交代。脳震とうによる交代となった。

浦和は徐々に攻撃がトーンダウン。すると83分に岩尾を下げて、今夏加入した中島を投入。攻撃の活性化を目指していく。

対する横浜FMはボールを保持しながらも決定的なチャンスは作れず。それでも90分、自陣から浦和の攻撃を凌いでからカウンター。水沼がロングフィードでサイドチェンジ。これを持ち出すと宮市が今度は右サイドへ。アンデルソン・ロペスに通るが、ボックス内でコントロールが少し乱れると、ホイブラーテンが一気に寄せてボールを奪う。

後半アディショナルタイム横浜FMの時間に。93分には松原からのグラウンダーのパスを右サイドで受けた水沼がグラウンダーのクロス。これは前に出たGK西川がキャッチしにいくが、すり抜けてしまい、これを植中がヒールシュートもGK西川がセーブする。

両者ともにゴールに迫る死闘となった中、ゴールは生まれずに勝ち点1を分け合うドロー。上位対決は両者出し切った中でのゴールレスドローに終わった。

浦和レッズ 0-0 横浜F・マリノス