●ご当地グルメとして知られる「ヨコスカネイビーバーガー」を筆頭に数々の絶品ハンバーガーがある横須賀。人気店の味わいを食べ比べてみる！
地元に根付いたソウルフードが複数あることで知られる横須賀。食通の間では「これから横須賀は、関東圏で屈指のグルメスポットになる」と言われている要注目のエリアです。そんな横須賀に古くから根付くソウルフードの一つがハンバーガーです。
米海軍から提供されたレシピを元に作られる名物「ヨコスカネイビーバーガー」を出す店を筆頭に、数々のハンバーガー店が中心部に存在し、そのいずれも巨大でボリューミー。そして、和製ハンバーガーやグルメバーガーとも違う、リアルアメリカンな味わいは、一度食べるとヤミツキになります。今回は、そんな横須賀エリアの人気ハンバーガーを3つ食べ比べして、それぞれの個性に迫ります！
肉感たっぷりのクセになる一品！『TSUNAMI』の「ジョージワシントンバーガー」
最初は、横須賀ドブ板通りの超人気店『TSUNAMI』のハンバーガー。もともとアメリカンフード、メキシカンフードを提供していた人気店で、いずれのメニューも米兵客、地元客、観光客から絶大な支持を受けていますが、特に注目はやっぱりバーガー類。同店にあるハンバーガーは18種ありますが、このうち歴代大統領の名が冠されているものが米海軍のレシピに準じた「ヨコスカネイビーバーガー」だと言います。
「どうしてこのバーガーがジョージ・ワシントンなのか？」「どうしてこのバーガーがロナルド・レーガンなのか？」ということは全くわかりませんが、それもまた横須賀っ子のシャレ。深く掘らずに、「ジョージワシントンバーガー」をいただくことにしました。
皮がパリッとしたバンズからはみ出るほどの具材が、食欲を刺激してきます。バンズの中には目玉焼き、ベーコン、チーズ、ハンバーグ、トマト、玉ねぎ、レタスが挟まれており、一口かじると強い肉感を感じることができます。そこに厚みのあるベーコン、チェダチーズの塩味が加わり食べ応え抜群。さらに、これらのパンチある味を包み、コクを与えてくれる目玉焼きも美味です。
インパクトのある味ですが、グルメバーガーとは全く違うもの。まさに「ヨコスカネイビーバーガー」の特徴を全て満たしたハンバーガーと言って良いでしょう。
ダブルパティ＋たっぷりチーズの濃厚な味わい！『NEW YORK， NEW YORK』の「ニューヨークバーガー」
続いては横須賀ドブ板通りで小さなテナントながら、絶品のハンバーガーを出すと地元客に人気の『NEWYORK NEWYORK』の「ニューヨークバーガー」をいただきます。これは「ヨコスカネイビーバーガー」の定義に基づいて作られたものかどうかは不明ですが、とにかく和製バーガーとは明らかに違う見た目です。
黒胡麻がかかったバンズに挟まる具材はダブルパティ、チーズ、ピクルス、ベーコンなど。トロトロになったチーズがダブルパティと絡み合い、かじりつくだけで頬が落ちそうになります。やや強めの塩味ですが、ピクルスの酸味がフレッシュ感を与えてくれ、連続してバクバクがぶりつきたくなるヤミツキ感があります。
ポテトがついて1200円（税込）という価格も嬉しく、コーラと一緒に遠慮なくガッツリ食べ尽くしたい禁断の味わいです。
噛み締めるたびに肉汁が溢れる！『カールズJr．』の「オリジナルアンガスバーガー」
最後に『カールズJr．』のハンバーガーをいただきます。『カールズJr．』は、1941年にカリフォルニア州アナハイムで誕生したブランドで、日本国内では数店舗のみですが、アメリカ本国では2890店舗を展開。さらに世界の37カ国におよそ700店を展開しています。
横須賀店には、この「名店の味」を求めた米海軍関係者とおぼしきアメリカ人でゴッタ返しており、気分までアメリカンな感じになります。ここでオーダーしたのが「オリジナルアンガスバーガー」。さっそくいただきます！
バンズ、パティ、レタスなどは和製バーガーのような繊細さを感じさせますが、一口かじると肉々しい味わい。豪州産のアンガスビーフなので、アメリカンビーフ特有の肉感とはまた違います。言うならばアメリカンバーガーを、さらに数歩洗練させた味です。パティの上にはチーズがあり、さらにその下にはトマトもあります。これらの具材が重なり合い、フレッシュな印象も与えてくれます。「横須賀エリアにある、肉々しいハンバーガーは食べ尽くした！」という人にぜひ一度試していただきたい一品です。
●まとめ：横須賀エリアのハンバーガーは、他所にはないアメリカンな味わいがたくさん！ 各店の個性を知るための食べ比べも絶対楽しい！
ここまで横須賀エリアのハンバーガーを3つ食べ比べました。「ヨコスカネイビーバーガー」のレシピに準じた『TSUNAMI』の「ジョージワシントンバーガー」は最も横須賀らしいアメリカンな味わいでした。そして、地元客に人気の『NEWYORK，NEWYORK』の「ニューヨークバーガー」はダブルパティと濃いめの味付けで、ガッツリ食べたいときにピッタリの一品でした。これらに対して『カールズJr．』の「オリジナルアンガスバーガー」は、アメリカンバーガーをさらに洗練させた印象で、地元の米海軍関係者の厚い支持も納得の味わいでした。
今回紹介した3店以外にも、横須賀市内にはリアルアメリカンなハンバーガーを出すお店がたくさんあり、土日には長蛇の行列ができるお店もあります。ぜひ一度横須賀のハンバーガーを食べてみてください。日本にいながらにして、アメリカにいる気分を味わうことができるはずです！
（撮影・文：中西ふみえ、松田義人）
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