乃木坂46与田祐希主演の木ドラ24「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」(深夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)の第6話が8月3日深夜に放送された。夏休み中のリコ(与田祐希)は久々に実家に帰省し、夏らしいひとときを満喫する。昔を振り返り懐かしんでいたところ、リコの兄(中島歩)に関わる予想外の出来事が起こる。戸惑うリコが向かった先とは――。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】仲良く料理を作る与田祐希“リコ”と大石ユキ“平野綾”

■「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」とは

同作は、2022年7月期に放送された「量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-」の世界とは別の“もう1つの世界”を生きる主人公の成長を描いたホビー・ヒューマンドラマ。「周りとは違う」と思って走ってきた若者たちが“人生のオリジナリティー”に葛藤し、プラモデルをきっかけに大人へと組み立っていく姿を描く。

スタートアップ企業「ドリームクレイジー」(以下「ドリクレ」)の社長・小向璃子(以下リコ)役の与田の他、リコの大学の同級生で「ドリクレ」共同創業者の高木真司役に望月歩、同じく浅井祐樹役に前田旺志郎、「ドリクレ」のライバル会社「Perfect Beans」の社長・中野京子役に藤井夏恋、スタートアップ企業支援プロジェクト「ドッグラン」の代表・犬塚輝役にマギー、犬塚の秘書・雉村仁役に森下能幸が配役され、前作と同姓同名の全く異なる役柄で登場。

そして、前作の世界と唯一共通の存在となるプラモデル店「矢島模型店」を営む店主“やっさん”こと矢島一役に田中要次が続投。また、新キャストとして、「ドリクレ」に新たに加入するメンバーとなる後田浩一郎役の矢柴俊博、熊本侑美役の市川由衣、「矢島模型店」のアルバイト・アオ役の石田悠佳、「Perfect Beans」の一員・ハル役の天川れみが登場し、「量産型リコ」ワールドをより一層盛り上げる。

■リコの目の前で兄が突然プロポーズ

夏休みになり、実家に帰ったリコ。久々の帰省に“何もしない”ひとときを楽しんでいたが、母からの指示で兄と一緒に車で買い出しに向かうことになった。車内では他愛のない会話を楽しんでいたリコと兄だったが、リコの「お兄ちゃん彼女作りなよ」というひと言に対し、兄はなぜか鼻歌でごまかす。

その後、リコの幼なじみ・ユキ(平野綾)もやって来て、母と兄を含め4人でBBQを楽しむリコ。夜になり、リコは自宅のリビングでマジンガーZプラモデルを発見する。母いわく、昔父が兄にプレゼントしたものだそうだが、リコが「私も欲しい」と兄の横に自分の名前を書いたそうだ。「あの頃はお兄ちゃん大好きで、何でも真似してたのよ」と話す母に、リコも懐かしさを感じていた。

そこでリコはマジンガーZプラモデルを兄に見せに庭へ行くと、兄がユキに向かって「俺と結婚しよう!」とプロポーズする現場に出くわす。ユキは喜びのあまり号泣し、母も「これからはお兄ちゃんではなく、ユキちゃんの夫になるのよ」と涙を流す。

状況が分からず、一人だけ何も聞かされていなかったリコは、その様子を見てただ茫然とする。放心状態になったリコは、“思い出のマジンガーZ”を持って矢島模型店へ向かうのだった――。

■“兄の結婚”を受け入れられないリコが本音を吐露

リコの突然の訪問にも、店主のやっさんと従業員のアオは快く出迎えてくれた。そして“兄の結婚”という突然の出来事を素直に受け入れられないリコに、やっさんはあるプラモデル作りを勧める。それは「マジンガーZ」の劇場版に登場した「インフィニティ」というモデルで、リコの持つ思い出のマジンガーZとは異なるデザインだった。

制作中、アオはリコに「お二人の結婚、反対ですか?」と尋ねる。するとリコは口ごもりながら「反対ではないけど…」と話し始め、「絶対今まで報告のタイミングあった」「小さい頃は隠し事なんてなかった」「(二人が付き合ってることを)知ってたら一緒に喜べたのに…」などと本音を語り出す。それと同時に、「あの時ちゃんと『おめでとう』って言えてたらな…」と後悔する気持ちも吐露していた。

その後黙々と作業を続け、マジンガーZプラモデルが完成。しかし浮かない顔をしたリコにやっさんはある提案をする。それはリコが持っていた思い出のマジンガーZのパーツと、完成したばかりのパーツの付け替え、すなわち「ミキシング」だった。

ミキシングは、複数のキットのパーツを組み合わせて一つのものを作る手法のこと。リコはミキシングによって、思い出のマジンガーZインフィニティの“時代を超えた融合”をしたことで、心情に変化が芽生え始める。

■兄の本当の気持ちを知ったリコ、プラモデルが繋ぐ家族の絆

その後、リコは矢島模型店に迎えに来た兄に、ミキシングしたプラモを見せる。「かっこいいじゃん」と褒める兄に、リコも自然と笑顔になる。そんな中、兄は「付き合ってるってさ、お前が帰ってきたら言おうって、ユキと話してたんだよ」と話し出す。

「なんでプロポーズしたの?」というリコの問いかけに、「久々にリコが帰って来て、そこにユキもいて、母さんもあんな楽しそうで…なんか家族って良いなって思ったんだよ」と言って突然泣き始める兄。そんな兄を見てリコは、「お兄ちゃん、結婚ありがとう」と感謝と祝福を伝えるのだった――。

翌日、自宅ではスイカ割りが開催されていた。そして仲睦まじい様子の兄とユキちゃんを見て、リコはユキにも「結婚おめでとう!」と心から祝福。リコ一家の家族の絆が描かれたことで、ネット上では「リコとお兄ちゃんの関係性が素敵」「感動的なストーリーで泣きそうになった」などとコメントが寄せられている。

特別な夏休みを過ごしたリコだが、次回予告では浅井が社長交代を要求。再び動き出したドリクレは、一体どうなってしまうのだろうか。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-」第6話より/(C)「量産型リコ」製作委員会2023