ラルフローレンが、動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)からカシミアの使用を止めるよう要請された。PETAは、同高級ファッションブランドが、カシミヤ山羊から採れる上質で柔らかいウールを使用していることを非難して「カシミアの取り扱いをやめる」よう要求、現在同社からの回答を「待っている」ところだという。

8月3日ラルフローレンの年次総会において、PETAは次のように述べている。

ラルフローレンは、責任ある調達を通じて、時代を超越したデザインを提供することを誓っています」
「同社は、真のラグジュアリーとは、製品がどのように作られたかも包括するものであると信じています。PETAアジアが最近行ったカシミア業界の調達慣行に関する調査の結果に基づき、当団体は責任あるカシミア製品に関して懸念を表明します。同社がいつ真のラグジュアリーの定義を受け入れ、カシミアをやめるかということを問いているのです」

同社グローバル・インパクト・アンド・コミュニケーション・チーフ・オフィサーのケイティ・イオアニリは、「ラルフローレンは サプライチェーンにおける動物の扱い方について非常に明確」と主張しており、「私たちのポリシーは、動物を尊重して扱うことを約束するものであり、他の慣行とともに種の保存と生態系の保護に貢献できると信じています」「PETAの報告書については、私たちは承知しており、他のサステナブル・ファイバー・アライアンス加盟企業とともに、状況をよりよく把握し、適切であれば行動を起こすのに役立つ追加情報を待っています」と見解を発表している。

一方で同団体はすでに、 ラルフローレンほか多くのデザイナーズブランドに毛皮の使用を止めさせることに成功しているほか、ジョン ガリアーノグッチヴェルサーチェ、ステラ マッカートニー、マイケル・コースなども毛皮を使用していない。