6日に行われたプレシーズンマッチで腓骨骨折および足首脱臼の重傷を負ったアラベスのFWジュリアーノ・シメオネが自身の公式Instagramを更新し、手術が成功したことを報告した。

 2002年12月18日生まれのジュリアーノは現在20歳。実父はアトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督で、2019年9月より同選手もアトレティコ・マドリードの下部組織に入団。その後はBチームを主戦場にプレーすると、昨シーズンはサラゴサで武者修行に励んだ。セグンダで36試合に出場し9得点と結果を残したジュリアーノは、今夏にアトレティコ・マドリードとの契約を2028年夏まで延長。同時に、新シーズンからはアラベスにレンタル移籍することも発表されていた。

 ラ・リーガ開幕を1週間後に控えた6日、アラベスはブルゴス(セグンダ)とのプレシーズンマッチを実施。先発出場したジュリアーノは1ゴールを挙げるなど、自身初となるラ・リーガ挑戦に向けて良い感触を掴んでいた。しかし試合終盤に、相手選手のタックルを受けて負傷。ピッチ上から救急車に直接運び込まれたことからも深刻さが窺えたが、アラベスのメディカルレポートによると、腓骨骨折および足首脱臼とのこと。全治は明かされていないものの、5カ月から9カ月の見込みと報じられている。

 そして7日、ジュリアーノは自身の公式Instagramを更新。手術成功を報告するとともに、過酷なリハビリに向けた心境を綴っている。

「すべてがうまくいったことを伝えたかった。フットボールとはチャレンジであり、僕は予期せぬ不運に見舞われたが、可能な限り最善の方法で克服するという決意を持って、それに立ち向かうつもりだ。今一番大切なことは、しっかり回復することだとわかっている。すでに始まっているリハビリにおけるプロセスの間、僕はいちファンとしてチームメイト全員を応援する」

「応援メッセージや愛情表現を見て感激しているよ。皆んなからの思いは、僕の愛する人たちとともに、この瞬間の原動力となり、心の支えになってくれるだろう。ありがとう、ありがとう、そしてもっとありがとう…としか言いようがない」

 また、メキシコ・アメリカ遠征を終えてマドリードに戻ってきたばかりのシメオネ監督も病院に駆けつけたようだ。同指揮官は自身の公式Instagramのストーリーズ機能を使い、「ありがとう。気にかけてくれた人、そして見守ってくれた人、本当にありがとう。ジュリアーノはすでに回復し、とても良い状態にある」と綴っている。

FWジュリアーノ・シメオネ(手前)が手術成功を報告(写真は2021年) [写真]=Getty Images