里崎氏は、三浦監督が動くのが早すぎたと指摘した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 DeNA8月6日の阪神戦に負けてこのカード3連敗を喫した。最大12の貯金は消えて4位に転落。プレーオフ進出さえ危ぶまれる状況になった。併殺だけでなくエラーも多く、拙攻・拙守を連発した3連戦になったが、選手のプレーだけでなく監督の采配も大きく勝敗を分けたのではないか。

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 現役時代にロッテで活躍した里崎智也氏が自身のYouTubeチャンネルで、6日の阪神対DeNA戦を振り返る中、三浦大輔監督の采配について言及した。1点を追う7回裏、阪神は好投を続けていた先発の伊藤将司から浜地真澄にスイッチ。するといきなり先頭の大和がヒットを放つ。次の伊藤光バントするが浜地の悪送球によってノーアウト二、三塁のチャンスを作る。

 同点だけでなく逆転も期待できるシチュエーションではあったが桑原将志は空振り三振。そして、佐野恵太を迎える打順で三浦監督はキャプテンに代えて楠本泰史を代打に送る。この動きに対して岡田彰布監督は右の浜地から左の島本浩也を投入。そして、楠本はショートフライ、関根大気は空振り三振に倒れ、せっかくのチャンスを不意にしてしまった。

 里崎氏はこのシーンに触れ、「佐野を代えるのかどうかはテーマじゃない」としつつ、「代打じゃなくても佐野、関根ってくるから、代打出さなくても浜地から島本に代わったんちゃうか」「なぜ先にDeNAが代打の楠本を出したんやって」と三浦監督が動くのが早すぎたと指摘。

 続けて、楠本は右投手には打率.232、左投手には.143と明らかに左投手を苦手にしていることを挙げ、「まだ(右の)代打ね。知野も蛯名もいたんだよね」「ピッチャーの交代を待ってから代打でも良かったんちゃうかっていう」と首を傾げた。

 シーズンは佳境を迎えており、冷静になって防げるミスは一つでも防いでおかなければいけない。Bクラスに転落したDeNAが一丸となって巻き返す姿に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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