川崎フロンターレは8日、元フランス代表FWバフェティンビ・ゴミスとの契約合意を発表した。

 ヨーロッパでの経験豊富なストライカーが、新戦力として川崎Fに加入することとなった。川崎Fの発表によると、ゴミスは来日後、選手登録手続きが完了次第、公式戦への出場が可能となる。背番号については選手登録手続き完了後に発表される予定だ。

 ゴミスは1985年8月6日生まれの現在38歳。フランス出身で、サンテティエンヌでトップチームのキャリアをスタートさせた。トロワへの期限付き移籍を挟み、2009年夏にはリヨンへ完全移籍加入。リヨンでは計5シーズンにわたってプレーし、公式戦244試合の出場で95ゴールを挙げた。その後はスウォンジーマルセイユでも活躍。2017年夏にはガラタサライへの完全移籍が決まり、自身初のスュペル・リグトルコ1部)に活躍の場を求めた。

 2017-18シーズンは公式戦40試合に出場して32ゴールを記録。スュペル・リグに限定しても29ゴールを挙げて得点王に輝いており、DF長友佑都(現:FC東京)とともにスュペル・リグ優勝を経験した。2018年夏にはサウジ・プロフェッショナルリーグSPL)のアル・ヒラルへ完全移籍。2020-21シーズンにはSPLで30試合出場24ゴールを記録し、得点王を受賞した。アル・ヒラルでは約3年半の在籍で、公式戦通算154試合出場116ゴールを記録。2度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を筆頭に数々のトロフィーを掲げた。2022年冬のマーケットでガラタサライに復帰。2022-23シーズンは公式戦28試合の出場で10ゴールを挙げ、シーズン終了後に契約満了に伴い退団が決まっていた。

 また、サンテティエンヌ在籍時の2008年5月にはフランス代表デビューも飾った。デビュー戦となった国際親善試合のエクアドル代表戦では2ゴールを挙げている。主要大会ではEURO2008の出場経験があり、これまでフランス代表通算12試合出場3ゴールを記録した。

 川崎Fへの完全移籍加入が決まり、ゴミスはクラブ公式HPを通してコメントを発表している。

「皆さん、こんにちは。バフェ・ゴミスです。川崎フロンターレファミリーの一員になることができて、とてもうれしく思っています。新しいファンやチームメイトに会えること、日本という素晴らしい国で新しい生活をスタートできることが待ち遠しいです。一緒にすばらしい時間を過ごせること、そして皆さんのためにたくさんのゴールを決めて、たくさんのタイトルを取れることを望んでいます。カワサキ デ アイマショウ!!」

 2023シーズン、川崎F明治安田生命J1リーグ第22節終了時点で勝ち点「32」を積み上げ、現在は7位につけている。9月からはACLへの参戦も決まっている中、同大会だけでなく数々の国際舞台でもゴールネットを揺らしてきたストライカーが、川崎Fの一員となることが決まった。

ガラタサライを退団したゴミスが川崎Fに加入 [写真]=Anadolu Agency via Getty Images