突然発表された「東海道新幹線の車内ワゴン販売終了」のニュース。開業以来お馴染みの風景が無くなるとあって、ネット上でも惜しむ声が上がっています。その中でも人気商品の、通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」はどうなってしまうのでしょうか。

車内販売の主力商品

2023年8月8日に突然の発表となった「東海道新幹線の車内ワゴン販売終了」のニュース。開業以来お馴染みの風景が11月以降無くなるとあって、ネット上でも惜しむ声が上がっています。

その中で、特に多くの人々が気になっているのが、車内販売の名物商品だった「スジャータ アイスクリーム」、別名「シンカンセンスゴイカタイアイス」です。「固くてスプーンが折れそう!」という悲鳴とともに、目的地までにどう「攻略」していくかの工夫が楽しみのひとつでもあり、ネット上でも頻繁に話題になっています。

美味しさとともに人気が高く、車内販売の主力商品のひとつですが、今後どうなってしまうのでしょうか。

JR東海は「まず、東海道新幹線での車内販売そのものは、グリーン車限定で存続します。パーサーが通路を歩きワゴンに乗せて販売する形ではなく、すべてモバイルオーダーの形にはなりますが、スジャータアイスクリームやコーヒーの提供は今後もあります」とのこと。

とはいっても、一般席の乗客には遠い存在になりそうです。それを防ぐために、JR東海は「車内販売で扱っていた商品については、駅で購入できるよう、自動販売機などを拡充してまいります」としています。

まず「シンカンセンスゴイカタイアイス」については、もともと東京駅では昨年7月に「スジャータアイス専用自販機」も登場しています。また、京都・新大阪では、ホームに汎用のアイス自販機が設置済みとのこと。これを、「のぞみ」停車駅全駅に拡充予定。つまり品川・新横浜名古屋でも、ホームで買えるようになります。「スジャータ専用自販機」になるかどうかは未定だそうです。

ちなみに、このスジャータアイスクリーム自体は、ネット通販で現在も取り扱い中。自宅でも「すごい固い!」という体験が楽しめます。

次に「ドリップコーヒー」については、うれしい「淹れたて」のコーヒーがホームでも買えるようになります。もともと京都・新大阪にしかありませんでしたが、これを東京・品川・新横浜名古屋でも買えるようになります。

このドリップ自販機、1杯ごとにドリップする関係上、1杯あたり90秒かかるとのこと。「購入待ちで思わぬ時間がかかる可能性もあるので、発車時間から余裕を持って、お早めにお求めいただければ」と話します。

※一部修正しました(8月9日12時30分)。

東海道新幹線(乗りものニュース編集部撮影)。