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これまでにも純血種の犬を購入したはずが、実はネズミやキツネだったという詐欺があったが、2013年にアルゼンチンで発生したトイ・プードルに見せかけてフェレットを販売する詐欺がここにきて注目を集めている。フェレットトイ・プードルのサイズまで大きくなるようにステロイドを投与されていたという。

最近、中国の動物園で来園者に向かって立ち上がるマレーグマが「人間が着ぐるみを着ている」といった疑惑が浮上したことを受けて、英ニュースメディア『The Sun』が今月4日、過去に実際にあったフェレットトイ・プードルと偽って客に売る詐欺事件について伝えた。

2013年のこと、南米アルゼンチンのブエノス・アイレスにある「ラ・サラダ・マーケット」で、ある男性がトイ・プードルを購入した。ペットとして人気の高いトイ・プードルは、日本では一般的に30万円前後で販売されているが、この男性は2匹で150ドル(約2万1300円)と破格で購入することができたという。

ラ・サラダ・マーケットは「貧民のショッピングモール」とも呼ばれており、多くの露天商が並び、様々な物品が安く取引されている。男性はブエノス・アイレスから車で10時間以上離れているカタマルカ州からわざわざやってきたそうだ。そして帰宅した男性は後日、2匹をワクチン接種のために動物病院へ連れて行ったが、獣医から「この子はフェレットだ」と告げられてしまった。

当時、英ニュースメディア『Metro』が伝えた内容によると、男性が騙されて購入したフェレットトイ・プードルの大きさになるまでステロイドを投与されていたという。しかも被毛はトイ・プードルのようにふわふわに見えるように、ブラッシングなどによってセットされていた。実はこの男性の他にも、ラ・サラダ・マーケットでチワワを購入した女性が、のちにチワワではなくフェレットだったことが判明していた。

ちなみに男性が購入した偽トイ・プードルは1匹あたり75ドルだったわけだが、米国で本物のトイ・プードルがおよそ1000ドル(約14万円)で販売されていることと比較しても10分の1以下の安さだった。なおその後、取り締まりが行われたのか、同様の手口で被害に遭ったというケースは報じられていないようだ。

画像は『Metro 2013年4月8日付「Dog lovers tricked into buying steroid-filled ferrets instead of poodles」(Picture: YouTube)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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