人により、文化により衛生観念は異なり、国によっても衛生基準は様々だ。だが、生鮮食品を取り扱うスーパーでは、取り扱いに注意する必要があるだろう。
おそらく、日本では許容できない光景が、オーストラリアのスーパーで目撃された。店の従業員が、パック入りの肉を床に置いてから棚に並べていたという。
不衛生に感じた顧客は、現場の様子を写真撮影し、SNSに投稿して苦情をコメントしたところ、激しい議論を巻き起こしたようだ。
【画像】 パック入りの肉を床に置いてから棚に並べていた従業員
オーストラリアにあるスーパーマーケットチェーン『ウールワース』のシドニー店の1つで、女性の買い物客が従業員の不快な態度を目撃し、写真を撮影した。
従業員は、冷蔵食品売り場の棚に並べなければならないパック入りの豚肉を、一旦床に広げてから棚に積み上げていたという。
ラベルを貼る作業をしていたようだが、従業員は床に置いた商品にラベルを貼ってから、棚に並べていたようだ。
写真には、プライバシー保護のために顔をぼかしてある従業員が、ラベル印刷機と数十個の肉のパックが並んだ食肉陳列台の前にうずくまっている姿が捉えられている。
目撃した女性客は、その行動に嫌悪感を抱いたようだ。
女性によると、シドニー南部のウールワース店の従業員が同じ行為をしているのに気づいたのは、これが初めてではないそうだ。
去年にも別の従業員が肉のパックを床に置いていた
女性客は、昨年9月にも、別の従業員が肉パックを床に置いて作業をする姿を目撃していたようで、そのときに撮影した画像もSNSに投稿した。
棚に置かれる売り物の商品を、従業員は不衛生な床に置くべきではないと、女性は綴った。
今日ウールワースで撮影された写真ですが、従業員が肉製品を床に置いています。
この店では、こうしたことが頻繁に起こっているので、昨年ウールワースの公式サイトの問い合わせフォームからメールを2件送信しましたが、状況は悪化しています。
従業員に適切な対応をさせることができていないようなので、何とかしてもらえませんか。
投稿には賛否両論の声が集まる
投稿を読んだ人からは、女性に共感する声が寄せられた。
・なぜ、肉を台車に置かずに床に置くの?
・食品が包装されているかどうかは関係ないよ。生鮮食品をそのように床に置くべきではない。このような生鮮食品を扱う従業員は、オンラインの食品取扱者基礎コースを受講するべきだ。
・台車を使用するのに、どれだけの手間がかかるっていうのよ。床に直接置くよりもずっと衛生的よ。
・もし、もしもだよ。犬のフンを踏んだ誰かが、気付かずに汚い靴でその場所に立っていたとしたらどうなんだ。床は不衛生極まりないだろう。信じられない。
・パッケージが汚染されていたら、キッチンだって汚染されるよね。肉がパッケージに入っているからとか、そういう問題ではないでしょ!
・床のバイ菌がパッケージに付着していることを考えないんだね。
・不潔すぎる。
・床に商品を置くとか、問題外だわ。
その一方で、従業員を擁護するようなコメントも集まった。
・肉はビニールパックで覆われているから、問題ないのでは?
・肉は密封されているし、別に床に置いたからってたいしたことないと思うけど。
・パッケージを舐めたり食べたりしなければ大丈夫ですよ。
・ばい菌なんてどこにでもいるから、自分は特に気にしないなぁ。
・これまでで、最も些細な苦情だな。
・床に置いたからってなに?だから肉がパッケージに入ってるんじゃないか。
・肉がパッケージに覆われていることは、理解できますよね?汚染は起こらないよ。それよりも、従業員を勝手に撮影してSNSに投稿する顧客は、すべての店舗から出禁にされるべきではないのかな?
・小売店の従業員の写真を撮るのはやめたほうがいい。たとえ、彼らが何か悪いことをしていたとしても(実際にはそうではない)、勝手に写真を撮るのは常識外だよ。
なお、この1件を受けたウールワースの広報担当者は、「認識と検討」のために、問題となった店舗に対し、女性の苦情を伝えたと述べている。
世界でも衛生的な国とされる日本で、同様の光景を見かけたことがある人はいるだろうか?
というかオーストラリアを含む欧米では、家の中は外で履いていた靴のままという土足文化がある(一部そうじゃない家もある)、日本の場合は家に入るときに靴を脱ぐのが一般的だ。
少なくとも顧客のいる目の前で、肉や魚などの生鮮食品のパックを置く行為はしないはずだし、私は見たことないんだけれど、やはり国によって衛生観念が違うようだね。
でも、従業員を隠し撮りして、それを許可なく、誰もが見ることができるSNSに投稿するのは、どこの国でも良くないことだと思うが。
References:Shoppers left disgusted by shop assistant's 'gross' behaviour - but not everyone agrees/ written by Scarlet / edited by parumo
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