8日、オーストラリアニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)のラウンド16の全日程が終了。ベスト8チームが出揃った。

史上初の32カ国が出場し、女子としては初の南半球での開催となったW杯。ドイツやブラジルなど強豪国のグループステージ敗退など波乱もあった中、ラウンド16でも予想外の出来事が起きていた。

12年ぶりの優勝を目指すなでしこジャパンは、ノルウェー女子代表と対戦。相手が日本対策をしてきた中で、しっかりとカウンターを仕留めて3-1で勝利。危なげなくベスト8に駒を進めた。

また、日本とグループで同居し、優勝候補の一角でもあるスペイン女子代表は、スイス女子代表と対戦し、1-5で圧勝。グループステージの日本戦での惨敗から見事な立ち直りを見せた。

前回大会準優勝のオランダ女子代表は初のグループステージを突破した南アフリカ女子代表相手に2-0と勝利し盤石の結果を残した。

3連覇を目指したアメリカ女子代表は、東京五輪銀メダルスウェーデン女子代表と対戦。ハイレベルな戦いとなったが、両者共にゴールが遠くPK戦へ。すると、アメリカは今大会が最後となるミーガン・ラピノーがPKを失敗するなどすると、最後のキッカーのシュートをGKがセーブも、ゴールライン・テクノロジーの判定によりゴールが認められ、意外な終わり方を見せ、アメリカが敗退。史上最悪のベスト16での敗退となった。

女子ユーロを制したイングランド女子代表は、ナイジェリア代表の前に大苦戦。さらにFWローレン・ジェームズが相手を踏むという愚行で数的不利に陥る中、粘りを見せてPK戦までもつれこみ、なんとか勝利を収めた。

開催国のオーストラリア女子代表はデンマーク女子代表を破り過去最高に並ぶベスト8進出。コロンビア女子代表はジャマイカ女子代表を1-0で下して初のベスト8ととなった。また優勝候補の一角であるフランス女子代表は初出場で唯一ラウンド16に残ったモロッコ女子代表を一蹴。4-0で勝利した。

この結果、日本は東京五輪の準々決勝で敗れたスウェーデンリベンジのチャンスが巡ってくることに。スペインオランダイングランドコロンビアオーストラリアフランスと対戦する。

【準々決勝】
8月11日(金)
《10:00》
スペイン女子代表 vs オランダ女子代表
《16:30》
なでしこジャパン vs スウェーデン女子代表

8月12日(土)
《16:00》
オーストラリア女子代表 vs フランス女子代表
19:30
イングランド女子代表 vs コロンビア女子代表