株式会社パテント・リザルトは8月9日、「大学・研究機関業界」の特許を対象に、2022年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「大学・研究機関業界 他社牽制力ランキング2022」をまとめました。
この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2022年に最も引用された企業は、1位 産業技術総合研究所、2位 東京大学、3位 科学技術振興機構となりました。






1位 産業技術総合研究所の最も引用された特許は「負極集電体からの負極合剤の剥離や、負極活物質の脱離を防ぎ、寿命特性に優れた非水電解質二次電池」に関する技術で、クラレやマクセルなど計5件の審査過程で引用されています。このほかには「化学物質センサシステム」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、コニクインコーポレイテッドなどの計5件の拒絶理由として引用されています。
2022年に、産業技術総合研究所の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は富士電機(13件)、次いで豊田中央研究所(12件)となっています。

2位 東京大学の最も引用された特許は「反応系の改善によりpH管理を容易にするとともに反応容器の密閉を可能にしたセルロースナノファイバーの製造方法」に関する技術で、日本製紙などの計5件の審査過程で引用されています。このほか「交通事故発生予報装置」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、東芝やNECの計4件の拒絶理由として引用されています。
2022年に、東京大学の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はNEC(12件)、次いでトヨタ自動車(10件)です。

3位 科学技術振興機構の最も引用された特許は「歯の象牙質に形成されている象牙細管を封鎖するための象牙細管封鎖材」に関する技術で、SUNSTAR SUISSEなど計6件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2022年に、科学技術振興機構の特許により影響を受けた件数が最も多い企業は東北大学トヨタ自動車(いずれも7件)、次いでNTT(6件)となっています。

4位 東北大学は「人体の血圧変動を簡便かつ非接触的に測定することが可能な生体情報計測装置」、5位 京都大学は「培地組成物を用いた細胞又は組織の培養方法」が、最も引用された特許として挙げられます。


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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2022年12月までに公開されたすべての特許のうち、2022年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2023年5月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。


■大学・研究機関業界 他社牽制力ランキング2022 データ販売
納品物:以下のデータを収録したエクセルファイル
1)ランキングトップ50機関
大学・研究機関業界の被引用件数上位50機関のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
大学・研究機関業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載

価格:50,000円(税抜)

お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/news/2023/08/fcituniv.html


■本件に関するお問い合わせ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
ホームページURL:https://www.patentresult.co.jp/
メールアドレス:info@patentresult.co.jp


■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階

配信元企業:株式会社パテント・リザルト

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