ソフトクリームの総合メーカー、日世株式会社(本社:大阪府茨木市 社長:吉田文治)は、従来の機能に加えて、使用している冷媒を、地球温暖化対策品に変更したフリーザー、CI-6748WTとCI-9724ATを発売いたします。
この2機種は、それぞれ、CI-6648WEとCI-9624AE(スリムギア)の後継機種になります。

【CI-6748WT】

【CI-9724AT】

当社が現在販売しているすべての機種の冷媒は、オゾン層を守る代替フロンR404Aです。このR404Aは、日本国内では、業務用冷凍冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケースなど業務用を中心に広く使われています。オゾン層を守りますが、今、世界的な課題の地球温暖化に対して悪影響を与えると指摘されています。

今回の新しいフリーザーは、冷媒をR448Aに変更しました。R448Aはオゾン層を守り、かつ、地球温暖化係数(GWP)2007年第4次評価報告書の数値によると、従来のR404Aより地球温暖化係数が60%以上低減されます。

  • 手始めに当社の標準型から

今回は、当社フリーザーのフロアタイプ標準型ダブル機、卓上型シングル機の冷媒を変更しました。型番をCI-6748WTとCI-9724ATに変更しての発売となります。今後、発売する機種については地球温暖化の対策に対応した冷媒にします。

  • 従来の機能は新型機でも継承

標準型機の持つ従来の機能は新型機でも継承いたします。特徴的な機能は、HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理をアシスト(手助け)する機能で、

・殺菌履歴や分解洗浄の実施記録、エラー発生履歴を記憶します。

・エラー発生時などは操作を制限(販売停止)し、誤判断による衛生危害の発生を防止します。

・本体に貼られたQRコード(二次元バーコード)をスマートフォンなどで読み取り、取扱説明の動画を参照できます。

・衛生を管理する時刻を案内する日本語表示の2.4インチ有機ELディスプレイを搭載しています。

*参照:ソフトクリームフリーザー(加熱殺菌式)衛生管理点検表

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000601851.pdf

2021年4月26日付、環境省フロン対策室と経済産業省オゾン層保護等推進室共著の「代替フロンに関する状況と現行の取組について」、その他から、大きくまとめると、以下の内容になります。

・地球は地上10,000m~50,000m上空の成層圏にオゾン濃度が高い層(オゾン層)があり、地球全体が包まれています。

オゾン層によって、地球に降り注ぐ紫外線のうち、生物に危害を与える紫外線Aは完全に遮蔽され、生物には安全な紫外線Cと、AとCの中間の紫外線Bの一部だけが地上に届く状態になっています。

オゾン層を形成するオゾンは塩素などで分解される性質があります。

・20世紀に入って冷房の冷媒などでフロンが使われるようになりました。

フロンガスには塩素が含まれており、放出されたフロンガスが上空のオゾンと反応。塩素によってオゾン層の破壊が加速化されました。

・対策として代替フロンが開発されオゾン層の破壊は抑止されるに至りました。

・一方で地球温暖化現象が取りざたされるようになりました。

・地球から発せられる赤外線を吸収する温暖化ガスが問題視されています。

二酸化炭素が最大の対象。ですが、絶対量は二酸化炭素ほど多くないものの代替フロン(の成分)は二酸化炭素の何倍もの温暖化作用を持ちます。

・従来のR404Aは二酸化炭素の3920倍の温暖化作用を引き起こします。

・現在世界的にオゾン層への影響がなく温暖化作用が少ない冷媒への置き換えが検討されています。

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/kagaku_busshitsu/flon_godo/pdf/010_01_00.pdf

(参考)▲代替フロンに関する状況と現行の取組について

  • 商品概要

  • 日世株式会社につきまして

1947年に日系二世が貿易商として「株式会社二世商会」を設立。1951年にソフトクリームを初めて日本に紹介した日本のソフトクリームのパイオニアにして総合メーカーです。※1952年に日世株式会社に社名変更。

ソフトクリーム液体原料(ミックス)、可食容器のコーン、ソフトクリーム製造機であるフリーザーを製造販売しています。

配信元企業:日世株式会社

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