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1970~80年代、フォーク、ロック、ニューミュージックといった音楽ジャンルで、日本の音楽シーンにおいて革新的な作品を世に送り出した、キングレコードの社内レーベル”POPSHOP”。
7/28に配信開始となった第1弾に続き、8/9より第2弾の全世界配信が開始となった。
第2弾は、ハスキーなハイトーンヴォイスが持ち味のシンガーソングライター”小林幸司”、鈴木茂プロデュースのアルバムなど再評価の声が高まる”古谷野とも子”、名曲「とまり木」で知られる”下村明彦”、「みそ汁の詩」のオリジナル歌唱バンドである”南雲鈴之助と珍道中”(南雲鈴之助はコミックソングでお馴染みの南雲修治)、作・編曲家としてヒット曲も手掛ける”丹羽応樹”といった5アーティストのシングル12作品、アルバム9作品。
今回のラインナップで、過去にCD化されたことのある作品はアルバム3作品のみであり、これまで入手困難であったレアな音源が多数を占める。第1弾と同様に、豪華ミュージシャンとの共演のほか、第2弾アーティストは、ほとんどの楽曲で自身がソングライティングを手掛けている点やTVドラマやCMのタイアップも多い点が注目ポイントであり、時代を超えた再発見・再評価を期待できる作品群となっている。
<第2弾配信作品・各配信サイトURL>
https://bio.to/POPSHOP2

<第2弾配信作品紹介(8/9配信)>


<Single>

古谷野とも子『しあわせ/よみがえる想い出』1975年発表


両曲ともに古谷野とも子による作詞・作曲。「しあわせ」は瀬尾一三がアレンジを手掛けるフォーク調のポップスで、「よみがえる想い出」は乾裕樹によるピアノやストリングスを基調としたアレンジのバラードとなっており、曲調に合わせて異なるキャラクターを表現する古谷野とも子ヴォーカルも魅力的な1枚。
配信URL:https://lnk.to/Shiawase_Tomoko.K

古谷野とも子『海の悲歌/愛はゆれている』1975年発表




「海の悲歌」、「愛はゆれている」のしっとりとしたバラード2曲は、数々のテレビドラマや映画の音楽を手掛けた坂田晃一による作曲作品で、日本テレビ系ドラマ『夏の影』の挿入歌となっている。
配信URL:https://lnk.to/UnE_Tomoko.K

古谷野とも子『一通の手紙/東京暮らし』1975年発表


「一通の手紙」は、抒情的な歌詞をしっとりと歌い上げたナンバー。対する「東京暮らし」はルンバリズムを取り入れた軽快なポップス。これまでのシングル曲に多かったシャンソン由来の重厚な歌唱ではなく伸びやかな歌声が堪能でき、その後のポップス路線へと変わる上でターニング・ポイントとも言える作品。
配信URL:https://lnk.to/1nT_Tomoko.K

古谷野とも子『風は東から/わらべ唄』1976年発表


本作収録の2曲は、キーボディストでもある深町純による作品。「風は東から」は、TBS系ドラマ『フライパンの唄』主題歌で、「わらべ唄」は和製ソウル/ファンクとして近年和モノレア・グルーヴに精通するDJからも注目を集める1曲。
配信URL:https://lnk.to/KwH_Tomoko.K

南雲鈴之助と珍道中『お姉様のバラード/僕は君が好き』1975年発表


南雲鈴之助は、本名である南雲修治、ドクター南雲といった名義で数々のコミックソングを世に送り出した知る人ぞ知る存在。そんな南雲が、東映演劇研修所で出会った三浦けんいちムトーヒロシと”南雲鈴之助と珍道中”を結成し、本作でデビューを飾る。コミカルな歌詞をオールディーズ調のバッキングやグルーヴィーな演奏に乗せ、独自のスタイルを確立。
配信URL:https://lnk.to/OnB_Chindochu

珍道中『みそ汁の詩/新お伽話』1976年発表




中山大三郎作詞・作曲の「みそ汁の詩」は、後に千昌夫にカバーされたことによって大ヒットとなる。そんなヒット曲に負けず劣らないインパクトを残す「新お伽話」は、前作同様に南雲鈴之助 作詞・作曲の日本のお伽話を題材としたコミカルな詞のグルーヴ歌謡。
配信URL:https://lnk.to/MisoshirunoUta

珍道中『あせるな!!青春/姉が二人で妹一人両親いまだに生きてます』1977年発表



南雲を除いた二人によるシングル。前作に引き続き、中山大三郎による作詞・作曲の「あせるな!!青春」は、「みそ汁の詩」の後日譚とも読み取れる日本を縦断するストーリーの歌詞となっている。「姉が二人で妹一人両親いまだに生きてます」は、唯一の三浦けんいちによる作詞・作曲。
配信URL:https://lnk.to/AserunaSeishun

小林幸司『東京の屋根/僕らのデート』1978年発表



BUZZのシングル「風の盆/コバルトのつむじ風」にも参加した、ハイトーンヴォイスのヴォーカルが持ち味の男性シンガーソングライター小林幸司のシングル。「東京の屋根」は、TBS系ドラマ『三男三女婿一匹(第2シリーズ)』主題歌。作詞は、同ドラマで主演を務めた森繫久彌によるもの。
配信URL:https://lnk.to/TnY_Koji.K

小林幸司『ビート・ユア・ハート/サーフ・ライディング』1978年発表




1970年代に活躍したロックバンドコスモスファクトリーのベーシストである滝としかずがアレンジを務め、当時の日本では稀有な小林幸司の歌声やメロディーセンスも相まって、洋楽フィーリングなポップスに仕上がった2曲となっている。
配信URL:https://lnk.to/BYH_Koji.K

丹羽応樹『愛のとなり/なみだぐましい日々』1980年発表



「愛のとなり」は、フジテレビ系ドラマ『娘と私の時間』主題歌。男性の作・編曲家が多かったこの時代から数々のアーティストに楽曲提供をしていた丹羽応樹。本作も作・編曲を丹羽応樹 本人が手掛け、作詞を手掛けた有馬三恵子の女性目線の歌詞も相まって、女性コンビによる等身大の世界観を楽曲から感じられる。
配信URL:https://lnk.to/AnT_Masaki.N

丹羽応樹『ときめきのパステル・タウン/迷い鳥』1982年発表


ときめきパステル・タウン」は、日本石油のCMソングとしても使用された。「迷い鳥」は、ピアノやストリングスを基調としたアンサンブルをバックに丹羽応樹がしっとりと歌い上げるドラマティックかつ切ない失恋ソング
配信URL:https://lnk.to/TnPT_Masaki.N

下村明彦『この哀しさ/季節を旅して』1981年発表



2曲ともに下村明彦 本人による作詞・作曲で、プロデュースは布施明が手掛けたという本作。下村の歌唱にも随所に布施のエッセンスを感じることができるが、コーラス部分に是非とも注目していただきたい。「この哀しさ」は、フジテレビ系ライオン奥様劇場『母さん泣いた日』主題歌。
配信URL:https://lnk.to/KonoKanashisa

<Album>


古谷野とも子『メモリー 古谷野とも子ファースト』1975年発表


第11回日本シャンソンコンクール優勝曲でデビュー曲の「雨」のほか、ルーツのシャンソンやフォークの影響も感じる楽曲の数々が収録され、全曲が自作曲となっている。

収録曲:1.孤独の旅 2.二人の愛 3.朝焼けの街 4.雨 5.ホーム・シック 6.あなたに逢いたい 7.一通の手紙 8.私からのお願い 9.今はさようなら 10.遠くに居る恋人へ 11.よみがえる想い出

配信URL:https://lnk.to/Memory_Tomoko.K

古谷野とも子『青春の片隅で 古谷野とも子Ⅱ』1976年発表




ポップス路線への転換期となる2ndアルバム。ほとんどの楽曲を自身で手掛ける中、「引越し」、「そんなものです」は、作詞・津島玲、作曲・長谷川きよしの作品。

収録曲:1.ひとりの季節 2.すれちがい 3.照れかくしの愛の唄 4.引越し 5.青春の片隅で 6.あなたとならうまくやっていけそうな気がして 7.そんなものです 8.もうそろそろ 9.あの日の二人 10.傷心旅行 11.今を見つめて

配信URL:https://lnk.to/Tomoko.K_2

古谷野とも子『NEUTRAL TINTS』1978年発表




鈴木茂プロデュースの3rdアルバム。林立夫、田中章弘、佐藤博らが参加し、「もう一度乾杯」や「PARODY(パロディ)」等 CITY POPの名曲が揃った名盤との呼び声も高い。

収録曲:1.幸わせもどき 2.JUNCTION(ジャンクション) 3.もう一度乾杯 4.波打際で 5.振りむいて夏の空 6.クリスタル・アヴェニュー 7. PARODY(パロディ) 8.弱気な日めくり 9.陽だまりゲーム 10.寄りそい慣れた腕の中で 11.光のソファーで

配信URL:https://lnk.to/NeutralTints

古谷野とも子『FROM INSIDE』1979年発表




前作に引き続き鈴木茂プロデュース作品。高橋幸宏、林立夫、小原礼、細野晴臣、後藤次利、坂本龍一ら前作に引けを取らない豪華メンバーで、しっとりと落ち着いたナンバーが並ぶ。

収録曲:1.今日も来たわ 2.あんな男性のどこが 3.何かしら胸さわぎ 4.過ぎたこと 5.引き潮 6.AIR POCKET 7.煌めきの中で 8.GOOD MORNING 9.腕まくら冷えた肩 10. うぬぼれないで

配信URL:https://lnk.to/FromInside

南雲鈴之助と珍道中『初姿 Chindochu Vol.1』1976年発表




シングル曲も新たなアレンジで再レコーディングし、ハルヲフォン、オレンジ・ペコらを迎えて制作された南雲鈴之助と珍道中 唯一のアルバム。

収録曲:1.惚れちゃった、惚れちゃった、惚れちゃった 2.お姉様のバラード 3.おめでとう 4.私は不幸な女 5.旅がらす 6.別離の挽歌 7.みそ汁の詩 8.サンドイッチ 9.時間の過ぎゆくままに 10.日本縦断恋人探し 11.男のブルース 12.我等が同窓会

配信URL:https://lnk.to/ChindochuVol.1

小林幸司『KOJI』1977年発表


様々なルーツをポップスに落とし込む感覚、哀愁を帯びながらも爽快感のあるハスキーな歌声は、早すぎるJ-POPの到来を感じさせ、45年の月日を超えての再評価が期待される作品。

収録曲:1.早く目ざめて 2.海をみつめて 3.風りん 4.雨よやまないで 5.旅の気分 6.倉敷の街 7.昼さがり 8.あれが初恋だったから 9.だから幸せさ 10.明日になれば

配信URL:https://lnk.to/Koji.K_LP

丹羽応樹『12の引き出し』1978年発表


木の実ナナに提供した阿久悠作詞「洒落」のセルフカバーのほか、丹羽応樹のメロディーに作詞家陣、編曲家陣のエッセンスが掛け合わさり、バラエティに富んだ作品となっている。

収録曲:1.愛のいかだ 2.迷い鳥 3.源氏物語 4.もうひとつの旅立ち 5.花のゆくえ 6.長い廊下 7.スペードの女王 8.洒落 9.6月のメロディ 10.おとうと 11.クリスマスイヴ 12. さよならが言えない

配信URL:https://lnk.to/12noHikidashi

丹羽応樹『レディース・ホテル』1979年発表


TBS系金曜ドラマ『恋路海岸』主題歌「恋路海岸」、TBS系ポーラテレビ小説『こおろぎ橋』主題歌「こおろぎ橋」など、全曲の作・編曲を自身で手掛けた意欲作。

収録曲:1.ロマンの世界へ  2.もうひとりの私 3.恋路海岸 4.ぬりゑ 5.レディース・ホテル 6.ガール 7.ル・レディース・ホテル 8.こおろぎ橋 9.紙心恋折鶴 10.旅馴れた日に

配信URL:https://lnk.to/LadiesHotel

下村明彦『サウンド・エッセイ』1979年発表




布施明倍賞千恵子らも歌った本作収録の「とまり木」や「黒のサンバ」など、スタンダードナンバーとなり得る普遍的なメロディーの数々が詰まった下村明彦の1stアルバム。

収録曲:1.北野の恋のおはなし 2.とまり木 3.想い出の中でいいから 4.やさしい大人 5.行きつ戻りつ 6.あなたの車 7.無口な黄昏 8.黒のサンバ 9.月日は流れ 10.明日

配信URL:https://lnk.to/SoundEssay

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POPSHOPレーベル配信企画 第2弾 小林幸司、古谷野とも子、丹羽応樹など 未CD化作品多数 / 8月9日より 全21作品 全世界配信開始