メイン画像

北陸地方は2つの台風の影響を受けそうです。台風第6号は九州付近から朝鮮半島方面へ進み、北陸地方は明日10日(木)を中心にフェーン現象が強まるでしょう。最高気温が40度以上の「酷暑日」や最低気温が30度以上の「超熱帯夜」となる地点が出てくるおそれがあり、記録的な高温となるでしょう。昼夜を問わず、熱中症に厳重に警戒し、農作物の管理に十分な注意が必要です。また、台風第7号は今後発達して強い勢力で本州に接近し、お盆後半の北陸の天気にも影響か出てきそうです。

台風第6号の影響 北陸はフェーン現象で記録的な高温 「酷暑日」「超熱帯夜」出現か

画像A

画像B

台風第6号は、12時現在で枕崎市の西約120㎞を北北西へゆっくりとしたスピードで北上しています。このあと、台風第6号は九州の西を北上し、明日10日(木)には朝鮮半島付近へ進むでしょう。

北陸地方では、台風の東側にあたり、山越えの南風によるフェーン現象となっていて、既に気温が上がっています。13時現在までの最高気温は、三条(新潟県)で39.7度、寺泊(新潟県)で39.6度など、最高気温が40度以上の「酷暑日」に迫る地点があり、その他も観測史上5位以内に入る高温となっている所があります。また、けさの最低気温は相川(新潟県)で30.2度と朝も気温が下がりませんでした。

あす10日は、フェーン現象がさらに強まり、きょうよりも気温の上がる所が多いでしょう。予想最低気温は富山で28度、金沢で29度などとなっており、佐渡や糸魚川など場所によっては最低気温が30度以上の「超熱帯夜」が観測されるおそれもあります。日中の最高気温は富山で38度、金沢で39度などと、記録的な高温となり、八尾(富山県)など、場所によっては最高気温が40度以上の「酷暑日」となる可能性があります。

あすにかけて、昼夜を問わず気温の高い状態が続きますので、熱中症には厳重に警戒し、昼夜を問わず室内では冷房の使用、こまめな水分補給を行い、気温の高い時間帯の外出は極力避ける、農作業などを行う方はこまめに休憩を取り、少しでも体調に違和感を感じたら少しでも涼しい所に移動して休憩をとるなどの対策が必要です。

※酷暑日:日本気象協会が独自に名称を付した最高気温40℃以上の日のことで、気象庁は定義付けしていません。
※超熱帯夜:上記と同様にして夜間の最低気温が30℃以上のこと。

台風第7号は発達した状態で本州付近に接近 北陸ではお盆後半の天気に影響か

画像C

画像D

台風第7号は、小笠原近海を西へゆっくりとしたスピードで西へ進んでいます。台風第7号は、現在は本州付近に張り出している太平洋高気圧の影響で、北へ北上しにくい状態ですが、次第に太平洋高気圧は弱まるため、徐々に北寄りに進路を取り、本州付近へ近づいてくるでしょう。14日~15日頃には本州付近にかなり接近または上陸するおそれもあります。

台風の予報円がまだ大きいため、進路に関しては定まっていない所がありますが、台風が発達する条件の一つである海面水温27度以上の領域は三陸沖まで広がっていますので、台風が発達した状態で本州付近に接近する可能性は高いと言えるでしょう。

このため、北陸地方でも、14日~15日頃、風が強まり、一時的に強い雨が降るなど台風の影響が出てくるおそれがあります。お盆の帰省などは、交通機関に影響が出ることも考えられるので、常に最新の気象情報道路情報を確認し、柔軟に計画を立てることをお勧めします。

ダブル台風 北陸はフェーン現象で「酷暑日」の恐れ 台風第7号はお盆に影響か