ウェストハムが、マンチェスター・U所属のイングランド代表DFハリー・マグワイアの獲得に近づいているようだ。9日、『BBC』や『アスレティック』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 現在30歳のマグワイアは2017年夏に加入したレスターで頭角を表すと、2019年夏にDF史上最高額の移籍金となる8000万ポンド(当時のレートで約104億円)でマンチェスター・Uに完全移籍加入を果たした。すぐさまセンターバック(CB)の主軸に定着し、2020年にはチームのキャプテンに就任。同クラブではここまで公式戦通算175試合に出場し、7ゴール5アシストを記録している。

 しかし、エリック・テン・ハフ監督が就任した昨シーズンは、アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス加入の影響もあり序列が低下。最終的には公式戦31試合に出場したものの、プレミアリーグでの先発起用はわずか8試合にとどまった。2023-24シーズン開幕を前に、既にキャプテンがポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスに変更となることも発表されており、今夏の移籍市場での退団が盛んに噂されている。

 そんなマグワイアに対しては、昨シーズンのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)を制覇したウェストハムからの関心が明らかに。かねてから交渉に臨んでいた同クラブだが、この度3000万ポンド(約55億円)の移籍金でマンチェスター・Uと合意に達したようだ。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、取引の構造に関する重要な点については、依然として調整が続いているものの、料金については合意が成立しているという。ウェストハムは今後、個人条件の合意に向けてマグワイア本人との交渉に臨むこととなる。

 なお、ウェストハムはイングランド代表MFジェームズ・ウォード・プラウズについても、3000万ポンド(約55億円)の移籍金でサウサンプトンと合意に達した模様で、こちらについても移籍成立の可能性が高まっているようだ。また、アヤックス所属のメキシコ代表MFエドソン・アルバレスも、移籍金3500万ポンド(約64億円)で合意に達したことが報じられている。

マンチェスター・U退団が噂されているマグワイア [写真]=Getty Images