永瀬廉(King & Prince)が主演を務め、杉咲花北村匠海が共演する映画『法廷遊戯』の追加キャストとして、戸塚純貴の出演が発表された。永瀬、杉咲、北村たちとの曲者同級生・藤方賢二役を演じる。

【写真】謎を追いかけるセイギ(永瀬廉)との緊張走るシーンを収めた藤方の(戸塚純貴)場面写真

 本作は、五十嵐律人が第62回メフィスト賞満場一致で受賞後、現役司法修習生時代に刊行、「ミステリが読みたい!」2021年版新人賞受賞などミステリー界の新星として話題となった本格法廷ミステリー小説を映画化。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれてゆくノンストップトライアングル・ミステリーだ。

 『神様のカルテ』『白夜行』の深川栄洋が監督を務め、脚本を『総理の夫』『流星ワゴン』の松田沙也が手掛ける。ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の「セイギ」こと久我清義役を永瀬、セイギの幼なじみで同じく法律を学ぶ織本美鈴(みれい)役を杉咲が演じるほか、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨役を北村匠海が務める。

 そのほか、ロースクールの教授・奈倉哲役に柄本明、久我清義の過去を知る弁護士の釘宮昌治役に生瀬勝久警察官で結城馨の父親・佐久間悟役に筒井道隆、そして物語の重要な鍵を握る何でも屋の沼田大悟役を大森南朋が演じる。

 このたび、セイギ(永瀬廉)たちが通うロースクールの同級生・藤方賢二役で、戸塚純貴が出演することが明らかになった。

 ドラマ『だが、情熱はある』でオードリー春日役を演じ相方・若林役の高橋海人(King & Prince)との共演が記憶に新しい戸塚。その戸塚が演じる藤方は、他の学生にも敵対心を燃やし、なにかと突っかかる少々気性の激しい登場人物。戸塚が全力投球で挑むヒール的立ち回りに期待が高まる。

 戸塚は「入ってはいけない境界線に足を踏み入れてしまったような緊張感と希望と絶望。藤方は起伏の激しい役柄で、撮影時は記憶が飛んでしまうくらいの激動でしたが、永瀬廉くんの透き通った水のような空気感が全てを鎮静してくれていました。ちょっと変わった大学生の遊びを是非覗き見て頂きたい。気づいたときには見た人をとんでもないところへ連れて行ってくれる作品です」とコメントを寄せた。

 併せて解禁された場面写真は、学生たちの間で行われている模擬裁判ゲーム「無辜(むこ)ゲーム」の一場面を切り取ったもの。何者かにスマホの画面を割られたと主張する藤方が狂気交じりの表情でほかの学生たちに次々と証人尋問を行っている。藤方のボルテージはとどまることを知らず、周りがドン引きの空気も構わず難癖まがいの主張で吠え散らかしており、周りから煙たがられる藤方のキャラクター性がよく表れているカットとなっている。

 さらに、セイギと藤方が校内で対峙する緊張の瞬間をとらえた場面写真もあわせて解禁となった。校内のロッカールームで藤方が荷物をまとめているところに、セイギがとある写真の入手先を問いただす。藤方が「俺さ、明日で大学辞めるから。どうせ卒業したって司法試験なんて受かんねえし」と自嘲気味に退学を明かすこのシーンでは、現実を突きつける重苦しい空気の中、さらに藤方は「お前何でここ(ロースクール)にいんの?」とセイギに投げかける。その問いの意図とは? 一筋縄ではいかない登場人物によって、物語はさらにかき回されていく。セイギと藤方、同級生であるはずの二人がどんなきっかけでこの会話に発展していくのか?

 映画『法廷遊戯』は、11月10日より全国公開。

映画『法廷遊戯』場面写真 (C)五十嵐律人/講談社 (C)2023「法廷遊戯」製作委員会