7月某日。東京の猛暑疲れもあってか、私は「今すぐどこか遠くへ行きたい」という気持ちをこらえ切れず、夏休み前にも関わらず旅に出ることを決意しました。

「これから忙しくなるし、できれば今週末に旅行したい!」そんな私が誘ったのは、私よりさらに“フッ軽女子”のあっさん。急な誘いにも関わらず、速攻で「行きます!」と快諾してくれました!

ということで今回は、フッ軽なアラサー女子2人が熊本の中心街を思いっきり楽しんだ様子をお届けします!

熊本市街地のどまんなかに宿泊!

熊本に行ったらやっぱり見ておきたいのが、熊本城。そこで今回は熊本城へ徒歩圏内で行けるホテルの中から、2023年4月25日にオープンしたばかりの「OMO5熊本(おも) by 星野リゾート」を選びました!

星野リゾートが全国で展開している「OMO」というブランドのホテルは、「テンションあがる『街ナカ』ホテル」をコンセプトに、街をこよなく愛するスタッフが地域の方々と仕掛ける、新感覚のホテルです。

今回訪れた「OMO5熊本 by 星野リゾート」も、熊本の人たちが“まち”と呼ぶ、熊本城界隈・中心市街地のなかでも中心部にあるメインストリート「下通・上通商店街」に位置しています。

熊本の方言で「新しいもの好き」を意味する「わさもん」と、次々と新しいものが生まれる様子を「ラッシュ」という言葉で表現した造語「わさラッシュ!城下マチ」というコンセプトを掲げ、旬なモノ・コトに敏感な「わさもん」が発信する熊本の魅力を体感できるホテルを目指しているんだとか。

フロントやカフェのある3Fのフロア全体は、「OMOベース」と呼ばれています。右手のテーブルとイスはカフェとしてはもちろん、フリースペースとして利用することも可能です。左手には、ご近所の情報を収集できる「ご近所マップ」が。このマップを見ながら旅の予定を考えるなど、街の滞在の拠点として活用できるスペースです。

同じフロアには、チェックインの前、そしてチェックアウト後にも利用できるコインロッカーを完備。スタッフの方に声をかけることなく荷物が出し入れできるのも、滞在をスマートにしてくれますね!

屋外に広がる「凸凹(でこぼこ)テラス」は、小高い山に段々状に築いた熊本城に由来して、テーブルやソファを”でこぼこ”に配置した憩いの空間です。なんとここから熊本城を眺めることができちゃうんです!

空港からホテルへ直行して来たあっさんと私は、ここでちょっとひと息。バニラアイスに熊本の銘菓「肥後太鼓」と生スイートポテトをトッピングした「まぜまジェラート(650円)」をいただきました!

ピーナッツあられを水飴でからめたお菓子「肥後太鼓」のザクザク感が、ジェラートにマッチ! しょうゆの塩っ気がスイートポテトの甘みを引き立てていました!

「まぜまジェラート」は3種類のフレーバーと9種の具材を用意しているので、ぜひお好みの味を見つけてみてください!

思い立ってすぐ熊本に来てしまったため、今回の旅は計画性ゼロの私たち。そこで「ご近所マップ」を見ながら、あっさんと作戦会議をすることに。

マップではホテルから徒歩7分圏内のお店を紹介してくれているのですが、さすが熊本の一等地、居酒屋さんやバー、カフェ、雑貨屋さんなど、選び切れないくらい多くのお店があります。

結局、悩み過ぎて決められなかった私たちは、スタッフさんがおすすめのお店を紹介してくれる「くまもとGo-KINJO BAR」を利用することに。お酒の好みや酒量に合わせて、ホテル周辺のバーを教えてくれます。

また、「OMOベース」では周辺のバーとコラボしたカクテルをいただくことも可能です。夜は外出せずゆっくりしたいという方も、ホテル内でお酒を楽しむことができるのでご安心を。

■目的に合わせて選べる! パーソナルスペースを確保した客室

チェックインの時間をむかえていたこともあり、ここで一度お部屋へ向かうことに。今回泊まったのは、秘密基地のような見た目が楽しい「やぐらルーム」。4名定員なのでグループでの宿泊も可能で、畳が敷かれているので素足でくつろぐことができます。

ヒノキ材を使用した立体的なやぐらは、上段がベッドスペース、下段はリビングスペースになっているため、空間を広々と使えるのもポイントです。

やぐらルームの他にも、「OMO5熊本 by 星野リゾート」では8タイプ全160の客室を用意しています。

2つのベッドの間に円卓をイメージした余白たっぷりのテーブルを配置し、パーソナルスペースを確保した「えんたくルーム」や、寝室が2か所あり、キッチンもついている「OMOハウス」など、旅の目的や同行者に合わせて選ぶことができます。

■徒歩圏内が充実! 熊本城下町を夜まで楽しみつくそう

ホテルでひと息ついて元気になったところで、さっそく熊本観光へ。ホテルの目の前は路面電車が走っており、それだけでもテンションが上がります!

遅めのランチを食べるべく、私たちが向かったのは「中国名菜 紅蘭亭」。1934年に創業したこのお店では、熊本名物「太平燕」が食べられるとあって、多くのお客さんでにぎわっていました!

ツルツルの春雨をすすると、鶏ガラと豚骨のスープの香りが鼻を抜けていきます。太平燕には必須だという「虎皮蛋(フーヒータン)=揚げ卵」や甘みのある野菜など、具沢山で大満足でした!

中国名菜 紅蘭亭 下通本店

熊本県熊本市中央区安政町5-26

URL:https://www.kourantei.com/

腹ごしらえも終わったところで、いよいよ熊本城へ! 日本三名城のひとつといわれる熊本城は2016年の熊本地震で大きな被害を受けましたが、2021年に天守閣の復旧が完了し、全面リニューアルした展示と最上階からの眺めを楽しめるようになりました。

熊本城観光でぜひ食べてほしいのが、熊本城のエントランスゾーン「桜の馬場 城彩苑(さくらのばば じょうさいえん)」で販売されている「くまモンの人形焼き(300円)」です!

か、かわいすぎる……! 「あんこ・ちょこ・ちーず・くりーむ・いも」から選べるので、あっさんはくりーむ、私はいもをチョイス。ふかふかのお腹にはぎっしりと餡が詰まっていました!

人形焼きを販売している「MONARIO(モナリオ)」さんは、豆乳フルーツプリンがメインのお店です。お土産にもぴったりですね!

MONARIO(モナリオ)

熊本県熊本市中央区二の丸1-1-2(桜の馬場 城彩苑内)

URL:https://www.monario.jp/

■お酒は少しでも楽しめればOK。ちょっと大人な熊本の夜

すっかり日も暮れたところで、夜ご飯を食べに市街地へと戻ってきました。今回お邪魔したのは、「松に鱗」さん。熊本県産の野菜や天草の海の幸を生かし、旬を味わえる和食店です。

お刺身は天草産のものを中心に、新鮮なお魚をいただきました。熊本の日本酒や焼酎と一緒に楽しむお店ということで、普段はあまりお酒を飲まないあっさんと私も思わずお酒を頼んでしまう程のおいしさでした!

熊本県産の旬の野菜を取り入れたお料理は、どれも絶品。上に乗っている薬味など細かい部分までこだわりが行き届いているので、食べながらその工夫を発見していくのが楽しかったです……!

松に鱗

熊本県熊本市中央区南坪井町2-1 1F

URL:https://www.instagram.com/matsuni_uroko/

夜ご飯を終え、いつもの私たちなら帰るところですが……。せっかくの旅行なので、熊本の夜を最後まで楽しみ切るべく、2軒目へ行くことに。ホテルで教えてもらったバー「Bar Ladybird」さんに行ってきました!

重厚感のあるドアを入ると、そこには別世界が広がっていました……! 丁寧にお迎えしてくれたのは、調理師とソムリエの資格を持つバーテンダーさん。とても物腰の柔らかい方で、バー初心者の私たちをあたたかく迎えてくれました!

Bar Ladybirdには、メニューがありません。「一人ひとりに寄り添い、その人のためだけの特別な一杯を創りたい」と考えているバーテンダーさんのお言葉どおり、「今日はどちらからいらしたんですか」という会話から始まっていきます。

こちらの話を聞いたうえで、名前や性格、今日のシチュエーションや季節など、さまざまな切り口から最高の一杯を創り出してくれます。カクテルはもちろん、そのまわりの飾りつけもお客さんによって変わるので、ぜひお楽しみに。

お酒があまり得意ではない人にもおすすめなのが、「大人の〆パフェ(1,400円)」。フルーツの香りとアイスクリームの甘みに溶け合うのは、上から少したらしたお酒の香り。まさに大人の味でした!

また、多くは語れませんが、びっくりするようなサプライズもたくさん散りばめられています。熊本へお越しの際はぜひ、Bar Ladybirdに酔いしれてみてはいかがでしょうか?

Bar Ladybird

熊本県熊本市南坪井町10-1 Be-9ビル4階⁡

URL:https://www.instagram.com/barladybird/

■ギリギリまで楽しみたい! 欲張り女子におすすめのご近所ツアー

すっかり熊本の夜を楽しんだ、あっさんと私。朝食はホテル内の「OMOカフェ」でゆっくりいただくことにしました。

朝食のおすすめは、熊本の郷土料理”からし蓮根”に着想を得た「ホワイトシチューキューブトースト れんこんマスタード」。トーストを切るとあふれ出すマイルドホワイトシチューに、ピリっとしたからしの辛味と蓮根フライのサクサク感がアクセントになっています!

その他にも熊本名物の柑橘に芋のソースを添えたフレンチトーストなど、5種類のメインからその日の気分に合わせて選ぶことができます。

「OMOベース」ではOMO5熊本オリジナルグッズも販売しています。オリジナルカップやマスキングテープなど、旅の思い出にいかがでしょうか?

チェックアウトまでの残り時間を有効活用したいなら、「城下マチさるく」がおすすめ。街を愛するご近所ガイド「OMOレンジャー」が、熊本のクイズを出しながらホテルのご近所ツアーをしてくれます。

お店や観光スポットなどを巡りながら紹介してくれるのですが、なんとこのツアー、途中で抜けてもOK。自分たちでは見つけられなかったスポットや歴史を教えてもらえるので、ぜひ参加してみてください!

■まずは行動あるのみ! 現地で楽しみ方を考えるお気軽旅

ふと思い立って訪れた熊本市街地でしたが、OMO5熊本のおかげで、最後の最後まで楽しみ切ることができました!

今回の旅が成功したのは、やはりOMO5熊本の立地の良さと、スタッフさんたちの知識量のおかげです。熊本市街地がこんなに楽しくて見どころ満載の場所だったなんて、ここに来るまで知りませんでした。

あっさんと「まだまだ行きたいところ、全然あるよね……!」「もう1泊したい!」と言いながら、熊本を後にしました。あっさんの行動力にも感謝です!

みなさんもぜひ、まわりの“フッ軽女子”を誘って熊本観光をしてみてはいかがでしょうか?

■施設概要

OMO5熊本 by 星野リゾート

熊本県熊本市中央区手取本町5-1

URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo5kumamoto/

(取材・文:松岡紘子/マイナビウーマン編集部)

夏の熊本を遊びつくす! 「OMO5熊本」でフッ軽なアラサー女子が熊本を最大限楽しんだ話