回送列車じゃありません!

乗客は「荷物だけ」の異色列車を運転へ

上越新幹線で、お客が乗車できない珍しい臨時列車が2023年8月31日に運行されます。この謎列車の正体は、新幹線荷物輸送「はこビュン」による多量輸送を担う列車。JR東日本は2023年8月9日(水)、1日限りのトライアル運転を実施すると発表しました。

新幹線を活用した「はこビュン」の1回目のトライアル運転は、2023年6月に東北新幹線新青森~大宮間で実施されています。この時はE5系10両編成を使用し、新幹線3両を荷物輸送用に活用。1号車から5号車までしか客扱いをせず、グリーン車グランクラスは営業停止としていました。

今回はE7系12両編成を使用し、前回と違って座席は販売されず、荷物のみを搭載します。上り列車は新潟新幹線車両センターを9時31分に発車し、東京総合車両センターに11時56分に到着予定。7~10号車に荷物約700箱を積み込みます。

下り列車は東京新幹線車両センターを16時32分に発車し、新潟駅に18時48分に到着するダイヤで運行されます。この列車は9~10号車に荷物約100箱を積み込むそう。

トライアルでは、新幹線車両基地での荷扱いなどを検証するとしています。JR東日本は引き続き、新幹線車両基地を活用した多量輸送のトライアルを実施する予定。2024年度以降の事業化を目指すとしています。

上越新幹線のE7系(画像:写真AC)。