近年、スポーツ界で問題視されている勝利至上主義や部活動の体罰、アスリートへのハラスメントや、メンタルヘルス、ジェンダー問題、東京五輪における森喜朗氏の発言や汚職事件など、多岐にわたる病根についてソウル五輪銅メダリストの著者が論じ、そうした問題と決別するためにスポーツの真の価値を提示する。

 「体育会系」と言えば、組織に従順に従うことを期待され就職活動などで有利に働くと目されてきたが、著者の山口香氏は、「そんなところにスポーツの価値はない。フェアプレーの精神に裏打ちされた交渉術や戦略的思考、コミュニケーション能力など、もっと多様な価値を提示したい」と本書の刊行を決意。エッセイスト・酒井順子氏も「『ここまで書いてしまっていいの?』と思わせるほどの筆致が清々しい」と大絶賛!

【目次】

はじめに 

序章 東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?

第1章 子どもが輝くスポーツのあり方

第2章 スポーツから考えるジェンダー平等

第3章 沈黙するアスリートたち

終章 スポーツの価値とは何か

おわりに

  • 本著のポイント!

  • 著者プロフィール

山口香(やまぐち かおり)

筑波大学教授。柔道家。第1回全日本女子体重別選手権大会で最年少優勝。以後10連覇を達成。世界選手権では4個の銀メダルと、日本女子初の金メダルを獲得。1988年ソウル五輪では銅メダルに輝き、翌年引退。シドニー五輪アテネ五輪で日本柔道チームのコーチを務めた後、日本オリンピック委員会(JOC)理事などを歴任。

  • 書籍情報

書名:『スポーツの価値』

著者:山口香

発売日:2023年8月17日(木)

定価:1,078円(10%税込)

ページ数:192ページ

判型:新書判

ISBN 978-4-08-721276-1

集英社新書 https://shinsho.shueisha.co.jp/

配信元企業:株式会社集英社

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