湖・川

アメリカのジョージア州に、「水底にはたくさんの遺体。呪われている」と恐れられている湖がある。アトランタ市から北東に車で1時間ほど走ったところにあるラニアー湖だ。

夏には多くのキャンパーや家族連れが訪れ、ジェットスキーなどのウォータースポーツも盛んだが、この夏もまた死者や行方不明者が相次いでいるという。


■水泳選手も行方不明に

地元メディアの『Atlanta News First』『WAGA-TV』『PEOPLE』などが報じたところによると、ラニアー湖ではここ数日の間に24歳の男性と61歳の男性が死亡した。

さらに7月31日には、当局は「水泳の選手1名が、ラニアー湖のバン・プー・サウスで目撃されたのを最後に行方不明に。捜索活動が続けられている」と発表していた。


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■水に入った途端に刺激が

7月27日、ダブ・トレイル近くの湖畔に暮らすトーマス・シェパード・ミルナーさん(24)は、桟橋から水に入った途端に絶叫して意識を失い、搬送先の病院で死亡が確認された。

親族の求めで救援のボートが出たが、1人が水に入ろうとしたところ電気ショックを思わせるビリビリとした刺激を感じた。ただちに波止場の電気系統をすべて切り、再び湖に入ったという。


■「あの湖は呪われている」

2023年にラニア湖に入って死亡した人は、これで計6人になる。地元の人々は「あの湖はかつての虐殺事件の犠牲者が眠る場所。呪われている」「1994年以来、ラニアー湖で200人以上が死亡した」「湖底が墓地になっている」などと話し、怯えている。

今年5月にはChange.orgに「湖の水を抜いて遺体などを確認し、安全対策の徹底を」と求める署名が立ち上がった。そこには「あの湖には人種差別により奪われた多数の命が沈んでいる」と書かれているという。


■電気系統に問題か

なお、トーマスさんが利用した桟橋は建てられて3年未満だった。電気系統や工事に問題はないかなど、詳しい調査が行われている。

地元の漏電防止対策協会は「桟橋は新しくても、漏電が発生すれば遊泳していた人が感電することはある」と説明。行方不明のままの人々についても、湖で溺死し、湖の底に沈んだ可能性があるという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

「入った人が次々と死ぬ呪われた湖」 1週間で死者2名に行方不明1名