FIFA女子ワールドカップオーストラリアニュージーランド2023準々決勝が11日に行われ、スペイン女子代表とオランダ女子代表が対戦した。

 試合はスペインが主導権を握る展開で始まると、37分にはクロスの流れから最後はエスター・ゴンザレスが押し込んだものの、VAPによる確認の結果、オフサイドで得点は認められず。0-0のまま前半を折り返した。

 後半に入ってもスペインのペースで試合が進んだものの、オランダは62分にロングボールから抜け出したリネト・ベーレンスタインがペナルティエリア内でイレーネ・パレデスに倒され、PKを獲得。しかし、主審がオンフィールド・レビューをした結果、PKは取り消しとなった。

 それでも、80分にステファニー・ファン・デル・グラートのハンドによってスペインにPKが与えられると、マリオナ・カルデンティがこれを決めてスペインが待望の先制点を手にした。

 追いかけるオランダは終盤に猛攻を仕掛け、90+1分に前線に上がっていたファン・デル・グラートがDFラインの裏へと抜け出して強烈なシュートを突き刺し、試合を振り出しに戻すことに成功した。

 その後は、1-1のまま12分追加された後半アディショナルタイムにもスコアは動かず。延長戦に突入すると、111分にサルマ・パラジュエロが左足の強烈なシュートをポストに当たりながら叩き込み、再びスペインがリードを手にした。

 これが決勝点となり、試合は2-1で終了。激闘を制したスペインがベスト4進出を決めた。なお、15日に行われる準決勝では、なでしこジャパン(日本女子代表)とスウェーデン女子代表の勝者と対戦する

【スコア】
スペイン女子代表 2-1 オランダ女子代表

【得点者】
1-0 81分 マリオナ・カルデンティ(PK/スペイン女子代表)
1-1 90+1分 ステファニー・ファン・デル・グラート(オランダ女子代表)
2-1 111分 サルマ・パラジュエロ(スペイン女子代表)

ベスト4進出を果たしたスペイン女子代表 [写真]=Getty Images