首位阪神とのゲーム差が開いてしまったが、現在2位と奮闘している広島。4年連続Bクラスに低迷しており、決して前評判が高くなかったチームを、首位争いができるところまで引き上げたのは新井貴浩監督の手腕が大きい。
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上本崇司を4番で起用するなど、大胆な采配を見せる新井監督を、野球解説者はどう評価しているのだろうか。現役時代に日米で活躍した高橋尚成氏のYouTubeチャンネル『髙橋尚成のHISAちゃん』に、広島で選手としても監督としても愛された野村謙二郎氏が登場。新井監督のすごさを語った。
まず、「前半戦にエース級のピッチャーを休ませる。いっぱいいっぱいになる前に（登録）抹消して『10日間でリフレッシュしてきなさい』っていう」「『ここからやろう』と思ってても『バテたら球がいかなかった』ってなるじゃないですか。（その成果が）出始めてるのかな」という。長い目を持って選手を無理させず、後半の大事な時期に最大限の力を発揮できるようにマネージメントしていた点を評価する。
続けて、「『大丈夫だよ』『期待してるよ』っていう言葉だけじゃなくて実際に『今日（スタメン）行くよ』って言われるとそれが現実になる。そういうところがすごい上手い」「思い切って起用するよね」と選手のモチベーション管理の上手さも絶賛。
また、野村氏は「藤井ヘッドとかも阪神時代に一緒だったっていうのもある」と首脳陣との関係性の良さに触れる。とりわけ、藤井彰人ヘッドコーチの相性はバッチリらしく、「実は2人はイケイケ。そのバランスが良い」「こっちが『イケイケ』となったら、（もう一人が）『まぁまぁまぁ』ってなる」とアクセルとブレーキの役割を交互に担っていると話した。
監督に最も近い立場の藤井ヘッドコーチが良きパートナーとなっているからこそ、チームのかじ取りが上手くできていることも大きいのかもしれない。動画内では終始新井監督の人柄の良さが話題になっていた。新井監督だからこそコーチだけでなく、選手ものびのび臨めていることが現在の好調につながっているのだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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