大学選びにおいて気になる「大学ごとの就職事情」。本記事では、「明治大学」「立教大学」の就職事情について見ていきます。

MARCH筆頭「明治大学」「立教大学」の就職事情

早慶、MARCH、日東駒専関関同立大東亜帝国……何かと話題になる「大学群」の数々。

ここ数年では、RJK(立教・上智・慶應)、GMARCH学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)、SMART(上智<SOPHIA頭文字>・明治・青山学院・立教・東京理科大)といった新しい通称も生まれています。大学を括ることによって、「ウチの大学は~…」「いやいや、こちらの大学のほうが~…」と帰属意識を強め、会話に花を咲かせるのも、一つの醍醐味なのかもしれません。

特に激戦となるのが、「MARCH」。改めて言うまでもありませんが、明治・青山学院・立教・中央・法政を指した総称です。

大学選びの際、キャンパスライフもさることながら、さらにその先、就職状況を確認する親・学生は多いもの。その点MARCHへの進学については、「就職に有利」というイメージを多くの学生が抱いています。

MARCHの筆頭「明治大学」「立教大学」については、下記のとおりです。

明治大学

2022年度、明治大学を卒業した学生は、計7,162人。文系の学部・大学院の卒業生の就職先としてもっとも多かったのは、1位「東京特別区」76名。2位「国家公務員(一般職)」68名、3位「NECソリューションイノベータ(株)」47名と続きます。

1位 東京特別区…76名

2位 国家公務員(一般職)…68名

3位 NECソリューションイノベータ(株)…47名

4位 楽天グループ(株)…45名

5位 富士通(株)…41名

6位 TIS(株)…40名

7位 東京都教員…35名

8位 日本電気(株)…33名

9位  みずほフィナンシャルグループ…31名

10位 (株)NTTドコモ…29名

※ 明治大学『全学部研究科,文科系7学部(法・商・政治経済・文・経営・情報コミュニケーション・国際日本)および大学院(専門職大学院含む)就職先』(2023年)

「東京特別区」とは、名のとおり、東京23区で働く地方公務員を指します。一般的な市役所に相当する業務がメインです。7位の「東京都庁」は、より広範的に都のインフラ整備などを対応します。

気になる立教大学のランキングは?

立教大学

2022年度、立教大学を卒業した学生は、計4,317人。大学全体の就職率は97.5%となっています。学部卒業生の就職先としてもっとも多かったのは、1位「東京特別区」50名。2位「国家公務員(一般職)」31名、3位「みずほフィナンシャルグループ」28名と続きます。

1位 東京特別区…50名

2位 国家公務員(一般職)…31名

3位 みずほフィナンシャルグループ…28名

4位 りそなグループ…27名

5位 東京都教員…22名

6位 横浜市役所…20名

7位 (株)三井住友銀行…19名

7位  三井住友信託銀行…19名

9位 (株)JTB…18名

10位 楽天グループ(株)…17名

立教大学『2022年度 学部卒業生の主な就職先(就職者2名以上の企業)』

立教、明治ともに「東京特別区」「国家公務員(一般職)」が1位・2位にランクイン。明治大学ではIT系の企業が目立った一方、立教大学では金融機関が目立ちました。なお明治大学のランキングは文系の学部・大学院に絞ったものですので、理系学生に影響を受けた結果ではありません。

それぞれに違いは見られたものの、やはりよく知られた一流大学が並ぶ結果となりました。卒業後の進路は「大学選び」のポイントの一つと言えましょう。

(※写真/PIXTA)