TVerでの見逃し配信が700万再生を突破したドラマ「癒やしのお隣さんには秘密がある」(毎週金曜夜0:30-0:59、日本テレビほか※TVerHuluでも配信)が、8月11日に第6話を放送。小関裕太“蒼真”が持っていた最大にして最悪の秘密が、最もバレたくない相手に知られてしまうことになる。風雲急を告げる展開に、SNS上では「あまりに苦しい表情で胸を締め付けられた」「見ているこっちまで“この世の終わり”みたいな絶望感に包まれる…」といった声が相次いだ。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】惹かれあうように、田辺桃子“藤子”と小関裕太“蒼真”の唇が近づいていく…

■「癒やしのお隣さんには秘密がある」とは

同作はWebコミックサイト「めちゃコミ」にて年間ランキング5位、「みんなの推し恋愛マンガ大賞」で“大人の恋愛部門”入賞を果たした同名コミックが原作。どこにでもいる普通の女性である主人公に迫るイケメン…という普通の恋愛マンガから一歩踏み出し、イケメンにとんでもない“属性”を持たせたことで話題に。

頑張り屋の主人公・蓬田藤子を演じるのは、「リコカツ」などの人気ドラマに出演した田辺桃子。W主演として、人気少女マンガ「わたしに××しなさい!」の実写化映画・ドラマを熱演した小関裕太が謎多きイケメン・仁科蒼真を務める。

■坂本の追及にも屈さず、ついに愛が結ばれる

藤子の先輩である坂本省吾(武田航平)に、盗撮シーンを見られてしまった蒼真。坂本は蒼真がタワマンに入っていくところも見ており、蒼真がなにか秘密を隠していることを察していた。

思わず撮影した“藤子を盗撮する蒼真”の写真を見せ、「なにしてたんですか?アイツのこと、どうするつもりですか?」と問い詰める坂本。「蓬田のことを傷つけるようなことがあったら、俺は絶対に許さない」と真剣な眼差しで宣言する坂本だったが、その言葉を聞いた蒼真は思わずといった表情で肩を揺らす。

ひとしきり笑った後に「藤子さんを傷つけるなんて、ありえない」「僕は一度死んだんです。僕の命は、彼女のものだ」と告げ、立ち去っていく蒼真。あまりにも不可解な言葉に、坂本の顔には戸惑いが浮かんでいた。

夜、坂本は後輩の田辺真奈美(矢吹奈子)と飲みながら蒼真との顛末を話す。深酒しながら藤子のことを心配するようすを見ていた真奈美。翌日の出勤時には二日酔いに悩まされつつ「不器用すぎて同情しちゃうっていうか…」と困り果て、藤子へ坂本の動きを明かしてしまう。

坂本が蒼真を疑って行動していることを知った藤子は、坂本にやんわりと“心配はいらない”ということを伝えた。しかし「お前は、仁科さんのすべてを知ってんのか?」と言葉を投げかけられてハッとする。「仁科さんにどんな秘密があったとしても、私はきっと受け止められる」と考えている自分を知り、ようやく蒼真のことが好きになっていることを自覚したのだ。

翌日、いつものようにベランダで落ち合った2人。昨日はアパートに帰ってこなかった蒼真へ忙しいのかと尋ねると、蒼真は決意をたたえた表情で「大きな仕事を、終わらせようと思っていて」と告げる。彼自身も、坂本との問答や藤子と語らうなかで心境の変化があったのかもしれない。

“大きな仕事”を終えたらピクニックにでも行こうと話す2人だったが、そのとき蒼真が藤子の指に巻かれた絆創膏に気づく。慌てて身を乗り出した蒼真と藤子の距離は、思いのほか近づいていた。一度は距離の近さに驚いたものの、やがて2人は吸い込まれるように唇を重ねる。

静かなキスが終わっても、熱い眼差しを絡め続ける2人。しかし突如、藤子は我に返ったように「あっあの!冷えてきましたね!」と言い訳をしながら部屋へ戻る。そして息が荒いまま、ベッドに倒れ込んで熱を覚ますのだった。

■最愛の人に、最悪の秘密が露見…

翌日の朝、いつものようにアパートの廊下で顔を合わせる2人。昨日のことで緊張した表情の藤子だったが、蒼真からは普段と変わらない爽やかな笑顔が向けられた。だが変わらない挨拶のあと、「あの藤子さん…今日の夜、話したいことがあります」と言葉が続く。藤子が了承すると、蒼真はやはりどこか張り詰めた表情で「じゃあ今日も、ベランダで」と告げる。

仕事から帰った藤子は、蒼真がまだベランダに出ていないことを確認。部屋で「うわっヨレヨレ…そもそもTシャツ?」などと服を吟味しつつ、結局はいつも通りの姿で向かうことを決めた。おつまみも買い込み、準備は万端。あとは蒼真の帰りを待つのみだ。

ベランダでひと足先にビール缶を開けた藤子の耳に、隣のベランダから物音が飛び込む。猫のような鳴き声とともに、何かが倒れた音がした。声をかけて蒼真がいないことを確認しつつ、間仕切りに設置した段ボールの扉を開ける藤子。すると、蒼真のベランダに置かれたプランターが倒れている。おそらく、さきほど鳴き声が聞こえた猫のせいだろう。

少し迷ったが、植物も生き物。見てしまったからには放っておけない藤子は、蒼真に小さく謝りながら間仕切りに開いた穴を通ってベランダへ。「だいじょぶかっ」と小さく声をかけながらプランターを助け起こし、手早く戻るために立ち上がった藤子の目に飛び込んできたのは、カーテンの隙間から覗くおびただしい数の写真たちだった。

蒼真の部屋に貼られた異常な数の写真に、思わず窓へ身体を寄せる藤子。すると、窓がわずかに開いた。鍵がかかっていないのだ。遠目にも女性が写っているとわかる写真の正体をたしかめるため、良心の呵責と葛藤しつつも部屋への侵入を決めた藤子。

そして壁一面に隙間なく貼り出されているのが“自分の隠し撮り写真”と知った藤子は、自然に息が苦しそうに早く浅くなっていく。脇の机に置かれたボックスには、密閉容器が整然と並べられている。手に取ると、そこに収まっていたのは「2023年7月7日 藤子さんが食べたアイスの当たり棒」「2022年10月21日 藤子さんの髪の毛」などといったおぞましい“コレクション”たちだ。

「なんで…なんで…!」と混乱のあまり呼吸がさらに早まっていくなか、突如玄関のライトが点灯する。息を止めて藤子が振り返った先には、絶望に染まった表情の蒼真が立ち尽くしていた。お互いの目は合っているのに、世界から音が失われたような静けさが場を埋めつくす。お互い一言も発することができないまま、番組のエンディングテーマが物語の小休止を告げた。

運命のいたずらがひどすぎる… ついに結ばれるかと思われた2人に訪れた大事件/※提供画像