現役高校生たちが数日間の限られた時間の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。同番組より、2024年3月までの期間限定で、ふたつのグループがアーティスト活動に挑戦する。
(参考:【撮り下ろし写真】『今日好き』たつや&さんざ&はなみち&くにはる)
新たに誕生したグループは、女子3名で構成される「arban(アルバン)」と、たつや(南平達矢)、さんざ(久保田燦)、はなみち(植野花道)、くにはる(國本陽斗)の男子4名からなる「crhug(クルハグ)」。グループコンセプトはどちらも、『今日好き』を楽しむ人々の思い出や、いま感じていることを歌で“つつみ”、“留めて”おく。誰かのこの瞬間の想い出に寄り添っていきたいという。
今回は男子グループであるcrhugのメンバー4人にインタビューを実施。とにかく笑いとツッコミが絶えなかった本取材。もともとメンバー全員が知り合いだったことから、顔合わせの時点ですでに“安心感”を抱いていたという。そんな彼らは今回のアーティスト活動を通して、どのような目標を成し遂げたいのか。現状で考えているグループ成長のための鍵や、今後の展望について訊いた。
<「同じ学年の各クラスのムードメーカーが集結しているイメージ」(さんざ)>
ーーはじめに、みなさんのグループ名を教えてください。
さんざ:“くにはる”です(即答)。
くにはる:違います!
ーー本当に「くにはる」のまま、記事にしちゃってもいいですか?
たつや:ダメです!(笑)
はなみち:偶然だけど、はるとのあだ名(くにはる)と4文字中3文字の母音が一緒なんだよね。改めて、僕たちのグループ名はcrhugです! 意味としては、『今日好き』の番組ロゴのモチーフである“ハートマーク”と、キモチを“包み込む”存在でありたいという言葉の外国単語を掛け合わせたものになっています。
ーー『今日好き』のモチーフといえば、ハートマーク(♡)と矢印(→)のふたつですが、女子メンバーからなるarbanが矢印で、男子グループがハートマークという役割分担も素敵ですね。今回に限っては、みなさんの方が“かわいい担当”を任されたという。
はると:かわいい担当かぁ……。さんざがいなかったらギリセーフかな(笑)。
さんざ:えっ、オレがみんなの調和を乱してる!?
ーー(笑)。改めてにはなりますが、『今日好き』でよく耳にするお互いの“第一印象”を、ここでもぜひ聞きたいです。
さんざ:もう安心感。この3人は以前から知っていましたし、くにはるとは普段からずっと遊んでいるので。
くにはる:僕自身も、さんざがいてくれてよかったなと。リーダーシップを取れる人だし。
さんざ:リーダーシップなんてないよ!
ーーなるほど、さんざさんがグループを引っ張っていくと。
たつや&はなみち&くにはる:そうです!
さんざ:じゃあ、そうらしいです(笑)。でも、はなみちはあまり歌を歌っているイメージがなかったから、少しだけ意外だったかも。
くにはる:はなみちとはふたりで一緒にカラオケをしたことがあるけど上手かったよね。あと男子メンバーの第一印象ではないけど、そもそも女子グループがあることをまったく予想していなかった!
さんざ:しかも、僕たち以上に意外すぎるメンバーで、本当に男子全員が「なんでここに!?」と驚いてぶっ飛んでいたよな(笑)。ただ、なぜか女子メンバー全員は総じて僕を見ながら「なんでここに?」なんてツッコんできたけど。
全員:(爆笑)
ーー今回のライバルとなる女子グループのarbanと初対面しての感想は?
くにはる:とりあえず……かわいい(照)。
たつや:それはそう(笑)。でもやっぱり驚きが大きかったよね。
さんざ:ホンマにそう。あくまでも過去の『今日好き』を観た上でのイメージしかなかったから、あの3人で歌を頑張っていくことが本当に意外だった。
ーーそういえばarbanとの共通点として、るる(実熊瑠琉)さんと同じく、たつやさんも趣味でアコースティックギターを弾いているんですよね。
たつや:そうですね。路上ライブなどもしています。
さんざ:たつやはこのグループの“歌リーダー”だからな。僕たちを引っ張っていってほしいです。
ーーたつやさんのアコースティックギターのほかにも、みなさんは自分だけの個性や強みを持っていると思います。今後、グループの成長のために、どんな役割を果たしていきたいですか?
さんざ:僕の役割は、メンバーのメンタルケア担当ですね。僕自身、歌唱力でいえばほかの3人に劣るものの、そのぶんメンタルは強い自信があります! 人前で歌うとなれば、やはり辛いことも避けては通れないと思うんです。そんなときに、メンバーの相談にのったり、励ましたりできる人になりたい。
くにはる:僕もさんざと一緒かも。グループを支えるムードメーカーになりたいです。自分で言うのもアレですけど、周囲からわりとイジられるキャラなので(笑)。
さんざ:(笑)。でもよく考えると、このメンバーは全員がムードメーカーだよな。同じ学年の各クラスのムードメーカーが集結しているイメージ。
はると:たしかに。でも、はなみちだけ、まだ少しだけ本性を隠しているよね(笑)。
はなみち:そうかも(笑)。いまはまだ爪を隠しておこうかな。
さんざ:まだ結成して間もないからしゃーないよ。今後に期待や。
<最後までやり切ったときには絶対に泣けると思う(たつや)>
ーーところで、2024年春には卒業ライブを開催予定だと聞きました。ライブとなると、歌やダンス、MC、さらにはほかのメンバーのミスをカバーするなど、総合力が試されると思います。まぁ……MCは心配なさそうですね。
さんざ:喋りすぎて、“早く終われ”なんて言われそうだよな。
はなみち:よくあるよね、ステージの電気を消されるやつ(笑)。
ーー今後、さまざまなイベントにも出演し、ステージ経験を重ねることと思います。パフォーマンス面では、どんなことを心掛けていきましょう。
はなみち:ニコニコしながら歌いたいです。何よりもまず、僕たちがステージを楽しむことで、お客さんも一緒に楽しめるようにできたらなと。
ーー本当に大切な意識ですね。「アイドルは笑顔を見せる仕事ではなく、笑顔にさせる仕事」なんて言葉もあるくらいですから。
さんざ:いい話ですね。僕にも夢があって、お客さんにマイクを向けて、客席のみんなが僕たちの歌を歌ってくれること。僕たちは歌わずに、お客さんのシンガロングを聴いて感動したい。というか、絶対に感動するしかないよな。そのためにも、みんなに色々な楽曲を届けられるように頑張らないと。
くにはる:ライブでよく見るよね。イヤモニを外して、客席からの歌声に耳を澄ませるシーン。でも、やるからにはいつか大きな舞台に立ちたいし、たくさんの人にステージを観てもらいたい。僕はジャニーズのアイドルが好きなんですけど、彼らのライブでは登場しただけで5万人くらいが思いっきり歓声を上げることもあるわけですよ。もちろん、いまの僕たちでは到底難しいけれど、いつかそのくらい大きな声援を受けられたら……なんて想像すると、考えただけで本当にヤバいよね(笑)。
たつや:僕はもう……泣きたいですね。卒業ライブまで、長い期間を掛けて活動に取り組んでいくので、最後までやり切ったときには絶対に泣けると思う。
くにはる:深いな。
さんざ:僕たち、いまの時点でこんなに涙もろいのに、卒業する頃にはどうなってるんやろう(笑)。
ーーそれでは、卒業ライブの頃にはどんなグループになっていたいですか?
はなみち:自信を持って歌を届けられるグループになっていたい。いまはまだ自信もなく、僕自身も歌うときの声がブレていたりするので、卒業ライブの頃にはしっかりと声を出して歌えていたらいいな。
さんざ:“上手く歌えるかな?”と不安なままじゃなく、観にきてくださる方々を喜ばせられるだけの自信を持ちたいよな。みんなで頑張ろう!
<crhugメンバーがこの夏、ぜひ聴いてほしいサマーチューンは?>
インタビューのおまけとして、crhugのメンバーがこの夏、ぜひ聴いてほしいサマーチューンを教えてくれた。この質問をしてすぐさま、4人全員が大盛り上がり。「音楽アプリ開いてもいいですか?」とスマホを手に取ったり、メンバー同士で「それいいよね!」と、インタビュアーそっちのけで語ったりする様子からは、彼らが本当に音楽が大好きなのだと実感することができた。crhugによる珠玉の4曲をぜひご覧あれ。
・たつや
AAA「LOVER」(2015年7月リリース)
AAAの音楽が大好きだから。この楽曲を聴くときは、“もしハワイに行ったら?”なんてシチュエーションを想像しています(笑)。
・さんざ
氣志團「One Night Carnival」(2002年5月リリース)
どこか“平成”な雰囲気があって大好き。LINEのプロフィールに設定している楽曲もこれです。これを読んでいるみんなも……“俺んとこ こないか?”
・はなみち
TOMORROW X TOGETHER「Our Summer」(2019年3月リリース)
TOMORROW X TOGETHERの歌声がとても爽やかで、この楽曲の少し儚いイメージとも相性抜群。夏の思い出を描いたようなMVも素敵で、僕のなかで夏といえばこの楽曲です。僕自身、かなりイケメンが好きで、メンバーを見たり楽曲を聴いたりすると、もう……“ありがとうっ!!!”ってキモチになります(笑)。
・くにはる
ナオト・インティライミ「恋する季節」(2013年4月リリース)
アップテンポな楽曲よりも、しっとりとしたバラード系の方が好きなんですよね。この楽曲も、すっと心に染み渡ってくる歌声が大好きです。お父さんの影響で知った楽曲で、幼い頃から永遠と言えるくらいに聴いています。
(文・取材=一条皓太)
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