麦わら帽子の似合う、さわやかな風の吹く時期』というイメージが酷暑によって完全に拭い去った、日本の夏。

ほんの少し外出するだけでも、滝のような汗をかき、めまいがするほどの暑さに心身はすり減ってしまいます。熱中症の危険もあるため、できるだけ外を歩く時間は短縮したいものですよね。

2023年の夏、安藤しずおか(@AL33012)さんが心配したのは、お盆に帰ってくるであろう、ご先祖様。

「今年の夏は特に暑いから、ご先祖様が快適に帰ってこれるようにしないと…」

あまりの酷暑にご先祖様を心配し、精霊馬にある工夫を施したといいます。

お盆のお供えとして家に飾る、『精霊馬(しょうりょううま)』。キュウリやナスで動物を模した乗り物を作れば、先祖の魂を運んでくれるといわれています。

魂とはいえ、さすがにこの暑さには参ってしまうかもしれません。安藤さんがご先祖様たちのために作った、とっておきの精霊馬をご覧ください!

キュウリで作る馬は「早くこちらに来てもらうように」、そしてナスで作る牛は、「ゆっくりあの世に帰ってもらうように」という想いから作られています。

しかし、この酷暑ではそんな悠長なことをいってはいられません。安藤さんは2023年の酷暑を受け、スピード勝負を仕掛けることにしたのです。

自家栽培したキュウリとナスを用意し、割り箸で足をセットします。そして…機械を取り付けることで、高速で走れる精霊馬が完成!

毎年、お盆が来るたびに『ご先祖様が快適に乗れる精霊馬』を心がけて製作に臨んでいる、安藤さん。2023年バージョンも、家族から絶賛の出来だったといいます。

この精霊馬を称賛したのは、安藤さんの家族だけではありません。ネット上からも、多くのコメントと『いいね』が寄せられています!

・予想以上に足の動きが早くて、朝から吹いたわ!こういう『本気のおふざけ』、大好き。

・自分はせっかちな性格なので、いつかこの精霊馬に乗りたい。

・笑いを堪えすぎて変な顔になっちゃうから、外で見るのは危険。自分は時すでに遅し

安藤さんのご先祖様たちも、今年はどのような精霊馬が迎えに来るかを楽しみにしているはず。

喜びながらも、凄まじいスピードで振り落とされないよう、必死にしがみついているかもしれません…!


[文・構成/grape編集部]

出典
@AL33012