8月13日(日)に「幻の海底遺産を探せ!~水中ドローンで大捜索~」(夜7:00-8:54、BS-TBS)が放送される。同番組では、俳優・濱田岳が新進気鋭の水中考古学者、佐々木ランディ博士がタッグを組み、番組独自の調査を敢行。すると、収録の最中に、1904年(明治37年)にロシア軍の艦隊と遭遇し、沖ノ島付近で撃沈された日本陸軍御用船・常陸丸が発見された。

【写真】収録中に大発見…まさかの出来事に驚きを隠せない濱田岳

■水中に残された“人類の痕跡”を求めて福岡・宗像へ

現在、日本の自治体が確認・把握している水中遺跡の数は、なんと387箇所。未知なものを含めると、 なんと600件もあるという。

今回は世界遺産がある福岡・宗像の海底で眠る水中遺跡を捜索することに。 特に沖ノ島は、日本古来より信仰を集め、多くの神具や宝物が発見されており、海上交易の守り神だった。

■水中ドローンで調査中モニターに“謎の物体”が映る

沖ノ島の上陸は厳しく禁じられ調査は難しいが、今回、特別な許可を得て、大島など離れた海域で調査を試みた。

沖ノ島で発見された宝物を積んだ沈没船や、さらには大陸から輸入してきた貴重な文物を積載した遣唐使船が、深い海の底に眠っている可能性があるという。にもかかわらず、実はこの海域の本格的な学術調査は行われてこなかった。今後は、これまで見過ごされてきた水中遺跡の調査を進め、守っていくことが大事だとランディ博士は力説する。

今回は、地元漁師に伝わる沈船の情報を元に、海底を3Dマルチスキャナーで徹底調査。可能性の高い海域を最新鋭の水中ドローンでさらに精査していった。すると、濱田ら調査チームが見守るモニターに突如謎の物体が浮かび上がった。

■収録中に発見したのは巨大船舶・常陸丸

発見されたのは、日露戦争の最中に沖ノ島付近で撃沈された日本陸軍御用船。日本で初めて建造された、6000トンを超える巨大船(貨客船)として脚光を浴びていたが、日本陸軍に徴用された。

陸軍958人、海軍3人、乗組員130人、英国人3人など、1000人以上の死者を出し、当時「悲劇の常陸丸」「常陸丸 事件」として大きく報じられた。2023年現在、毎年6月15日には靖国神社で慰霊祭が行われている。 (※犠牲者数は当時の記録による)

8月13日放送「幻の海底遺産を探せ!~水中ドローンで大捜索~」に濱田岳が出演/ (C)BS-TBS