色彩の探求において多大な功績を残した画家、デザイナー、そして美術教師としてドイツとアメリカで活動したジョセフアルバース。制作者/教師という両側面に迫る日本初の回顧展が、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館にて開催中だ。

画家、デザイナー、そして美術教師として知られるジョセフアルバース。ドイツで生まれ、造形学校・バウハウスで学び、のちに教師となって基礎教育を担当した。同校の閉鎖後は渡米し、ブラックマウンテン・カレッジや、イェール大学に勤務し、戦後アメリカの重要な芸術家たちを育てた。色彩の探求においてデザイン、アート界で多大な功績を残した存在でもある。

ただ知識を教えるのではなく、学生に課題を与え、手を動かして考えることを促したアルバース。そうして答えを探究し、色彩や素材のもつ新しい可能性を自ら発見させようとしたという。アルバース自身生涯にわたり探究を続け、バウハウス時代のガラス作品から、家具や食器などのデザイン、絵画シリーズ「正方形讃歌」など、その作品群は驚くほど多様だ。

本展は、アルバースの作品を、彼の授業をとらえた写真・映像や、学生による作品とともに紹介し、制作者/教師という両側面からアルバースに迫る、日本初の回顧展となる。国内初公開作品を含む絵画や関連資料など、約100点が公開。またアルバースの出した課題に挑戦できるワークショップスペースも設けられている。制作者として、教師としてさまざまなアルバースの魅力に触れられる機会となりそうだ。

※掲載情報は8月1日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

ジョセフアルバースの授業 色と素材の実験室」
会期/2023年7月29日(土)〜2023年11月5日(日)
※会期中に一部展示替えあり(前期:7月29日9月18日/後期:9月20日11月5日
会場/DIC川村記念美術館
住所千葉県佐倉市坂戸631
開館時間/9:30〜17:00(最終入館時間 16:30)
料金/一般 1,800円、学生・65 歳以上 1,600円、高校生以下無料、障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名無料
休館/月曜(ただし9月18日10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)
TEL/050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL/kawamura-museum.dic.co.jp

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