阪神はこのまま独走を続けるのか。岡田監督の采配に注目だ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 セ・リーグのペナントレースは各チームとも100試合以上を消化し、終盤に差し掛かろうとしている。首位を走り、8月も白星を積み上げている阪神は2位広島に7ゲーム差(8月12日まで)をつけるなど独走状態だ。

 各選手の奮闘もさることながら、今季より指揮を執る岡田彰布監督の采配が光る。2度目の阪神監督就任となった今回も開幕前からファンやメディアから注目を集めながら、忍耐強く選手を起用しここまで結果を残してきている。

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 前回在任時の2005年に達成して以来となるリーグ優勝も見えてきている中、過去、岡田監督のもとでプレーした球団OBも今季のチームへ大きな期待を抱いているようだ。

 YouTubeチャンネル『プロ野球OBクラブチャンネル』の8月12日に配信となった「【首位の裏側】令和の岡田監督采配の魅力と、野口・井川の注目選手を大公開!」では、阪神OBの野口寿浩氏と井川慶氏が出演。今季の岡田監督について、それぞれ印象を語った。

 2003年から2008年の6シーズン阪神に在籍した野口氏は今季の岡田監督について「あんなガッツポーズはしなかった」とその変貌ぶりに驚いており、同じ時期に投手陣の大黒柱として活躍した井川氏も「選手が盛り上がることができるような環境づくりを意識されているのかなと思います」と述べている。

 また、野口氏は現在、首位を走る阪神の今後のシーズン展望として「なんだかんだ言っても最後には岡田監督の采配で勝つ」と断言。続けて「僕が現役の時、あるゲームの2回に(岡田監督から)送りバントのサインが来た場面、初球を見送ってボールになった次の2球目、バスターエンドランにサインが変わったんです」と過去のエピソードを披露。

「(2回で)ノーアウト1・2塁でバスターエンドラン。(サインが)出たのもみたのも初めてでした」として、独特の采配を驚きの様子で話している。そのサインの打席では「ゴロ打たなきゃいけないんだけど、ホームランだった」と笑顔で振り返る野口氏は、「そういうビックリするサインを楽しみにしている」と今後の戦いにおける岡田監督の手腕への期待を語った。

 他にも、シーズン終盤でのキーマンを挙げている両氏は、井川氏が「西(勇輝)が戻ってきてくれたら完璧じゃないかな」と話し、野口氏は「梅野(隆太郎)が3年位前のゴールデングラブを取った時のような輝きを取り戻してくれたら、絶対に優勝します」と力説。ともに、今季、不振に喘ぐ両プレーヤーの奮起がペナント制覇へのカギだと指摘している。

 ともにリーグ優勝を経験している球団OBが現在も信頼を寄せる岡田監督。経験に裏付けられた采配でチームを一つにまとめ上げ、終盤へと向かうここからの戦いで他球団をさらに引き離しにかかる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「最後は岡田監督の采配で勝つ」首位独走の阪神、指揮官の手腕にV戦士からも期待の声「あんなガッツポーズはしなかった」