明治安田生命J1リーグ第23節、名古屋グランパスvs鹿島アントラーズが13日に豊田スタジアムで催され、ホームの名古屋が1-0で勝利を収めた。

上位2クラブ追走のためには勝利必須の3位名古屋は、国立競技場でのアルビレックス新潟戦で負傷した和泉竜司に代わって新戦力の森島司を先発起用。新天地デビューを果たし、今夏藤枝MYFCから個人昇格した久保藤次郎もベンチ入りを果たした。

対してこちらも逆転優勝のためには負けられない5位の鹿島。快勝の北海道コンサドーレ札幌戦からは須貝英大に代わって安西幸輝がスタメンに。連勝中の勢いそのままに、開始早々の3分にFKの二次攻撃から樋口雄太が狙っていく。

名古屋も森下龍矢が距離のある中で足を振るが、序盤にかけては鹿島のペース。14分には厚みのある攻撃から佐野海舟が低空ミドルを放ち、直後には樋口も足の長いシュート。いずれも枠を捉えたが、GKランゲラックが好守を披露した。

すると、鹿島のGK早川友基もキャスパー・ユンカーのヘッドに対して見事な反応。23分の鹿島は鈴木優磨の技ありパスから左ポケットへ侵入した溝口修平に決定機が訪れるが、ニア上狙いの一撃はこれもGKランゲラックが弾き出し、両守護神が好セーブで応戦する。

すると、奮闘するGKに応えたのは、リーグ戦では豊田スで無敗を誇るホームチームだった。

37分、右サイドハーフウェーライン付近から藤井陽也が大きなサイドチェンジを送り、組み立ての間にユンカーが左ポケットを取ってグラウンダーの折り返し。狙いはニアの稲垣祥ではなく、大外の野上結貴。加入後リーグ戦初ゴールで名古屋が試合を動かした。

これを機に名古屋へ主導権が渡って前半を終えると、反撃を試みる鹿島はハーフタイム明けに溝口に代えて須貝、55分には垣田裕暉に代えて負傷から戻ってきた知念慶を送り込む。

さらに松村優太、荒木遼太郎を送り込むと、ボールの保持率は圧倒的に鹿島が上回ることとなり、名古屋は中盤でのプレスが掛からず我慢の時間が時間が続く。それでも、前半とは異なり、GKランゲラックに脚光が当たる場面は作らせない。

守勢の中で長谷川健太監督は酒井宣福と前田直輝を投入し、前線の再活性化を図る。対して鹿島は藤井智也が運動量の落ちた名古屋に脅威を与えるが、最後の最後まで1点を遠いままタイムアップ。

虎の子を1点を守り切った名古屋が、難攻不落のホームで連勝を飾っている。

名古屋グランパス 1-0 鹿島アントラーズ
名古屋
野上結貴(前37)