9試合ぶりの41号ソロを放った大谷。疲労の影響を考慮し、次回登板は延期された(C)Getty Images

 エンゼルス大谷翔平は現地8月13日(日本時間14日)、敵地で行われたアストロズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。6回に9試合ぶりとなる今季41号ソロを放つなど3打数1安打1打点の活躍で、チームの勝利に貢献した。

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 1点リードで迎えた6回2死走者なしの第3打席、大谷はアストロズ2番手左腕のパーカー・ムシンスキが投じた高めのスライダーを強振し、バックスクリーンまで運んだ。打球速度は110・2マイル(約177キロ)、飛距離は448フィート(約137メートル)を計測。今季41号、9試合ぶりの本塁打バックスクリーン上端を直撃する特大アーチだった。

 この日はバットで貢献した大谷。次回先発登板は中5日で現地時間15日に予定されていたが、腕の疲労があるため登板を回避し、1度ローテーションを飛ばすことが試合前に発表された。3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシックWBC)からほぼ休みなく戦い続けている二刀流スターは、やはり疲労が蓄積しているようだ。

 米スポーツ専門サイト『Bleacher Report』は「エンゼルスのショウヘイ・オオタニ、腕の疲労で次回登板を回避」のタイトルで記事を配信し、試合前に会見したエンゼルスフィル・ネビン監督のコメントなどを紹介した。

 同メディアによると、大谷から腕に疲労があることを伝えられたネビン監督は「何度も言っているように、彼は自分の身体のことを誰よりもよく知っている。彼の話は信用できる。彼は痛みも怪我もないと断言した。彼にも投手が時々経験する腕の疲労がある。次の登板には間に合うだろう」と話した。指揮官二刀流スターの申し出があり、疲労を考慮しての決断だということを明かした。

 また、「打撃には影響がない。昨夜の試合ではいくつかの兆候が見られた。試合終盤であれほど強い打球を打てる選手はそういない。彼は打席ではいい感じで元気だ。ただ投げているだけで、通常の疲労がある」と話し、指名打者での野手出場は続けることも明かした。

 大谷の登板回避理由を話した指揮官に『Bleacher Report』は「チーム最高の投手であるオオタニが先発マウンドを回避することは、エンゼルスが必死に状況を好転させようとしている今、理想的なことではない。ただ、長い目で見れば彼の健康には良いことだろう」と反応。大谷と指揮官の決断を称えた。

 次回登板は現地時間21日もしくは22日のレッズ戦になる見込み。間隔を空けて先発マウンドに上がる大谷の快投に期待したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「長い目で見れば良いことだ」疲労考慮で大谷翔平の次回登板スキップ 指揮官の決断を米メディアが称賛