リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、途中交代時に不満を示したエジプト代表FWモハメド・サラーについて言及した。13日、クラブ公式サイトが伝えている。

 プレミアリーグ第1節が13日に行われ、リヴァプールチェルシーと対戦。18分にサラーアシストからルイス・ディアスが流し込んで先制したものの、37分に同点弾を許し、1-1のドローに終わった。

 先発出場したサラーアシストを記録したほか、オフサイドで得点は認められなかったものの、ネットを揺らす場面もあるなど活躍を見せたが、77分に途中交代となった。この結果、2017年夏にリヴァプールに加入して以降、7年目にして初めてプレミアリーグ開幕戦で得点を挙げることができず。このことも影響してか、交代時にサラーはテーピングを引きちぎって地面に投げ捨てるなど、不満な仕草を示しながら、ピッチを後にしていた。

 この行動に現役時代マンチェスター・Uなどで活躍した元アイルランド代表MFロイ・キーン氏はイギリスメディア『スカイスポーツ』で「気分を害することは問題ないが、それを長く続けない方がいい。彼は首を振りながら、腕を組みながらベンチに座った。黙って座るべきだ。それを受け入れるしかない。サラーよりもいい選手が代わっているのを何度も見てきた。それは試合の一部だ」と苦言を呈しており、サラーの反応には注目が集まっている。

 そんなサラーについて試合後、クロップ監督は「まだ彼とは話をしていない。実際のところ、モー(サラーの愛称)が幸せそうにピッチを退くことを見たことはないと思う。そんなことは覚えてないし、何も問題はないよ」と語りながら、次のように続けた。

「もし彼が今日、得点を決めていれば(開幕戦の)史上最高記録を樹立していたかもしれないが、その瞬間にそのことについて考えたことはなかったし、それさえも知らなかった。だから、彼の失望は理解できる。しかし、私はチーム全体の監督であり、あの瞬間は元気な選手を必要としていた」

「それは私たちにとって本当に意味のあるものだったと思うし、モーやそのほかのことに敵対するものではない。私たちが達成したことの99パーセントは彼のおかげか、彼と一緒にいたおかげだ。彼が満足していないのは明らかだが、私はそれを理解しているし、何も問題はない」

途中交代となったサラー [写真]=Getty Images