芸能事務所・田辺エージェンシーと秋元康、TBSがタッグを組んだTBSスター育成プロジェクト第3弾『私が女優になる日_』season3(TBS系/毎週土曜24時28分)のグランプリが決定し、応募総数約7000名から徳島県出身の16歳・大和奈央が選ばれた。大和は10月スタートのドラマ『Maybe 恋が聴こえる』で、ドラマ初出演にして初主演を飾る。

【写真】新スター誕生! 3代目グランプリ・大和奈央と秋元康との2ショット

 『私が女優になる日_』は、TBSドラマの主演女優を“視聴者投票”によって選考するオーディション。プロジェクト第3弾となる今回は、応募総数約7000人の中から9人のファイナリストが参加した。3ヵ月にわたるワークショップを受けた後、演劇界の奇才・根本宗子が書き下ろしたショートドラマを踏まえた視聴者投票により最終ラウンドに進出する4人が決定。最終ラウンドでは、OSRIN、伊勢田世山、映画監督の羽住英一郎、俳優・監督の竹中直人とそれぞれがタッグを組み、「私が女優になる」をテーマに、15秒のショートドラマを制作。4人の個性が詰まった15秒の作品を地上波、SNSで展開し、番組公式LINEアカウントから視聴者投票を実施してグランプリが決定した。

 応募総数約7000人の頂点に輝いたのは、徳島県出身の16歳、高校2年生の大和奈央(やまと・なお)。大和は、セミファイナリスト4名を決める最初の視聴者投票でも、透明感のあるビジュアルと存在感で2位以下に大幅な差をつけて勝ち抜いた。そして最終ラウンドの15秒ショートドラマ対決では映画監督・羽住英一郎とタッグを組んで視聴者の心を掴み、TBSドラマ主演デビューの座を勝ち取った。

 視聴者投票の結果が発表され、総合プロデューサーの秋元康から花束が贈呈されると、大和は大粒の涙を流しながら「まさか自分が本当にグランプリになれるとは思ってもいなくて、でもずっと夢であった女優さんという夢を叶えられて本当に嬉しいです」とコメント。また、未来のスター女優誕生の瞬間を、初代グランプリの飯沼愛と2代目グランプリの幸澤沙良が、MCのニューヨーク高山一実と共に見届けた。

 生放送後に実施した囲み取材で大和は「私は元々人前に立つのが苦手な性格なのですが、そういう自分を変えたくてこのオーディションを受けたので、勇気や希望を与えられるような女優さんになりたいです」と、改めて喜びを噛み締めつつ意気込みを語った。

 そんな大和について、秋元は「大和さんが一番未知数で、クリエイターたちがこれから色々と試してみたくなるような素材」と評価。MCのニューヨーク・嶋佐和也は「僕は個人的に長澤まさみさんが好きなんですが、“まさみ超え”してほしいです(笑)」、屋敷裕政は「大和ちゃんらしさ、素朴さを忘れないように頑張ってほしいです」と、それぞれコメント。同じくMCの高山一実は「私は“克己心”という言葉が好きなのですが、これからいろんな人と出会って、いろんな人と比べちゃうこともあると思いますが、昨日の自分やこれまでの自分を超えるぞ! という気持ちでやったら結果がついてくると思うので、頑張ってください!」とエールを贈った。

 また、先輩2人からも今後に向けてアドバイスが。初代グランプリ・飯沼愛は「ドラマ撮影が始まってからのアドバイスとしては、本当に肌がきれいなので、メイクは落として寝た方がいいと思います!」、2代目グランプリ・幸澤沙良は「ドラマの撮影に入ると、最初は本当に何が何だかわからないと思うのですが、現場で起こること全部なんでもかんでも吸収する気持ちで不安にならずに頑張ってください」と語った。

 グランプリに輝いた大和は、10月スタートのTBS新ドラマ『Maybe 恋が聴こえる』で主人公・桃井蕾未(ももい・つぼみ)役で主演デビューを飾る。ドラマ初出演にして初主演を果たす本作は、「声優学校」を舞台に、ヒロインとイケボ男子たちが贈る、声に恋する“声キュン”ラブコメディだ。企画・原案は本プロジェクトの総合プロデューサーである秋元康が担当し、共演には声優志望のイケボ男子・音瀬陸(おとせ・りく)役に橋本涼(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が決定している。

 season3ファイナリスト、最終ラウンド進出メンバーは以下の通り(※50音順、敬称略)。

・岸本小雪/17歳沖縄県出身
・坂本彩/15歳/宮崎県出身
・大和奈央/16歳徳島県出身
・和多田萌衣/18歳/滋賀県

 スター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season3は、TBS系(※一部地域を除く)にて毎週土曜24時28分放送。

コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■大和奈央(3代目グランプリ)

まさか自分がグランプリになれるとは思っていなくて、まだ実感が湧いていないのですが、3月に受けた対面審査のときからずっとグランプリを目指していたので本当に嬉しいです。投票してくださった皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。私は元々人前に立つのが苦手な性格なのですが、そういう自分を変えたくてこのオーディションを受けたので、勇気や希望を与えられるような女優さんになりたいです。

(ドラマ撮影に向けては)初めての経験ばかりで自分がちゃんとやっていけるのかすごく不安が大きいですが、そういう不安も乗り越えながら頑張っていきたいです。将来は、色々な役を演じて、別人と思ってもらえるような女優さんになりたいです。

秋元康(総合プロデューサー)

ファイナリスト4人全員、ともに個性が強かったですが、その中で大和さんが一番未知数で、クリエイターたちがこれから色々と試してみたくなるような素材だと感じました。型にはまっていないことが多くの方に支持されたのだと思います。最終ラウンドの対決では、自分に自信を持ち始めたことがよかったし、この世界には正解がなく自分の中で正解を見つけるしかない中で、おぼろげながら彼女自分で正解が見えてきたのではないかと思います。

大和さんが“女優になった日”に立ち会えて、その瞬間を目撃できたということで、後に成長した姿を見られるのが楽しみです。

■嶋佐和也/ニューヨーク(MC)

大和さんは9名に選ばれた時点では1位ではなくて、段々と順位をあげていってグランプリを勝ち取って本当にすごいなと思いました。羽目を外しすぎずに、スレないように(笑)。でも歴代グランプリの先輩2人(飯沼・幸澤)が全然スレていないから毎回安心はしています。2人のアドバイスを聞きながら色々教えてもらって、そのままの素敵な大和ちゃんでいてほしいです。僕は個人的に長澤まさみさんが好きなんですが、“まさみ超え”してほしいです(笑)。

■屋敷裕政/ニューヨーク(MC)

3月から見守ってきて、改めて全員が、顔つきや所作が別人のように変わっていてびっくりしました。それに比べて僕らは1ミリも変わっていないんじゃないかと(笑)。頑張ろうって刺激になりました。芸能界の掟を(ワークショップで)小籔千豊さんに教えてもらっていたので、グランプリになって改めて小籔さんから話をしていただきたいです(笑)。大和ちゃんらしさ、素朴さを忘れないように頑張ってほしいです。

高山一実(MC)

(彼女たちを見て)もう泣きそうになりました。本番中も本当に素晴らしくて、最初はバラエティっぽいことしたり、「女優さんを目指しているのに!」と不安になったこともあったと思うのですが、その経験も経ていろんな講師の方から学んで、今日成長している彼女たちをみて、奈央ちゃんの頑張りを尊敬しています。

私は“克己心”という言葉が好きなのですが、これからいろんな人と出会って、いろんな人と比べちゃうこともあると思いますが、昨日の自分やこれまでの自分を超えるぞ! という気持ちでやったら結果がついてくると思うので、頑張ってください!

■飯沼愛(初代グランプリ)

3代目が決定するまでのオーディションもずっと見させていただいていて、みなさん緊張されてるんだろうなと思っていましたが、本番直前の彼女たちを裏で見たら思っている以上に堂々としていて、笑顔もあったり、励ましている姿も見て大丈夫だろうなと思いました。

ドラマ撮影が始まってからのアドバイスとしては、本当に肌がきれいなので、メイクは落として寝た方がいいと思います! 私はドラマ期間中にできないときがあって後悔しているので(笑)。

■幸澤沙良(2代目グランプリ)

まだ自分に後輩ができる実感があまりなくて、生放送で一緒に最後にお芝居させていただいて、ちょっとの時間ですが近くでその頑張りを見たので、この結果になって私もとても嬉しいです。これから仲良くなれたらなと思います!

ドラマの撮影に入ると、最初は本当に何が何だかわからないと思うのですが、現場で起こること全部なんでもかんでも吸収する気持ちで不安にならずに頑張ってください。

スター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season3 3代目グランプリ・大和奈央 (C)TBS/撮影:加藤春日