かつてバッテリーを組んだマルドナード(左)を気遣った大谷(右)。その振る舞いがクローズアップされた。(C)Getty Images

 現地8月13日に敵地で行なわれたアストロズ戦で大谷翔平エンゼルス)は、6回に9試合ぶりとなる今季41号のソロホームランを炸裂。37打席ぶりの一発は飛距離448フィート(約136.6メートル)の特大アーチとなった。

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 アストロズ・ファンも熱狂した。ただ、大谷が敵地で刻んだ印象はそれだけではなかった。試合後に話題となったのは、9回に迎えた最終打席でのワンシーンだ。

 不可抗力ではあった。バットをかすめたファウルボールがアストロズの捕手マーティン・マルドナードに直撃したのだ。ここで元同僚でもある36歳のベテランがやや悶絶したような表情を浮かべると、打席に立っていた大谷は「大丈夫か?」と背中をポンと叩き、気遣う仕草を見せた。

 かつてバッテリーを組んだ元同僚への敬意溢れる行動は、アストロズの番記者を唸らせた。米メディア『The Athletic』のチャンドラー・ローム記者は自身のX(旧ツイッター)で、「ダスティ・ベイカー(アストロズ監督)は、ショウヘイ・オオタニが彼に対していかに礼儀正しいか、どれだけ相手のダグアウトに帽子を取って手を振るかについて、いつも話している」と投稿。さらに今回のマルドナードへの気遣いを「あの打席では2度も、オオタニはマーティン・マルドナードにファウルを当ててしまった。しかし、2度とも、オオタニは屈んでマルドナードが大丈夫か確認していた」と賞賛した。

 いまや球界で「史上最高選手」と評される大谷。その要因のひとつに、相手に対するリスペクトも挙げられる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

話題は特大弾だけじゃない 大谷翔平が敵捕手を気遣った仕草にア軍番記者も感嘆「オオタニがいかに礼儀正しいか」